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第81話
ヨルside
今日は一段と体調が良くない…。熱が出てもこんなに今まで辛いと思った事ないのに……。ぬるくなってしまったスポーツドリンクを飲みながら、ポスッとベットに倒れる。
熱い…。痛い……。春には帰ってもらった…。
風邪がうつるのは嫌だったから、ぐだぐだ言ってる彼を部屋の外に追い出して鍵をかけたのだ……
「ゲホッ、ゲホッ……はぁ…。薬…」
立ち上がろうとして目眩が……。床、冷たい……ここで寝たらより悪化する…。立たないと…
そう思うのに上手く体が動かない…。せめて薬だけでも、這う様にして移動し、なんとか薬だけは飲めた。ただ、ベットまで戻る気力はなく、冷たく気持ち良い床に転がった……。
「……春…、たす、けてぇ…………」
「そんな事だろうと思ったよ。マスターキー借りるのに手間とっちゃった……、ごめんね」
「……はる…」
また春に助けられてしまった……。一人で大丈夫と言いながら結局何も出来てない…。不甲斐なくて泣けそうだ…。やっぱり、一人は寂しい………
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