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第82話

春side 基本的に、体力がなくて、体が弱い夕くん。熱が出たと連絡を受けて迎えに行くと、ぐったりしていて部屋まで送ってあげた。 ちゃんと世話をしようと思っていたのに、部屋を追い出されて、鍵をかけられた。早くしないとかなりの高熱部屋で倒れて動けなくなるはず…。 急いで寮長のところに行き、マスターキーを借り夕くんの部屋に急ぐ… 「……春…、たす、けてぇ…………」 「そんな事だろうと思ったよ。マスターキー借りるのに手間とっちゃった……、ごめんね」 「……はる…」 部屋に入ると薬は飲めたようだけど、やはり動かなくなってて助けを呼んでいた…。抱き上げて、ベッドに運ぶまでの間に寝落ちてしまい、その目から涙が溢れていた…… 「君の恋人が来るまではここにいてあげるね…。一人は嫌でしょ…?」 「……」 「今は…ゆっくり寝てね……」 嗚呼、可愛い…。弱いくせに強がりなところも、僕には警戒を解くところも…。ほんとは素直なところも…全部可愛くて…。僕のものにしたかった

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