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第2話悲しい再会

「席につけよ。今まで体調不良で学校を休んでた有栖川が今日から参加するから皆仲良くしてやってくれよ。それじゃはい自己紹介してくれ。」 「はい。有栖川依琉登と言います仲良くしてくれると嬉しいです。」 依琉登はみんなにおじきして自分の席に座った キーンコーンカーンコーンと学校の鐘が鳴る 「ねぇ依琉登君はなんでサングラスかけてるの?」 「えっと、小学生の頃事故に巻き込まれてその時に目を怪我したんだその時に運悪くね。あまり見せたくないからかけてるの一応先生には許可もらったんだ。」 「そうなんだ・・・なんかごめんね?」 「いや良いよ気にしないで」 依琉登に質問していたクラスの女子達はもといた自分の場所に戻っていった 「ねぇ兄さん学校終わったら何か用事ある?」 「無いけどどうした亜瑠?」 「あのね莉央がオススメのクレープ屋さんあるんだそれでさっき皆で行かないかって話になったんだけど兄さん一緒に行かない?」 「良いよ皆一緒に行こっか。」 依琉登は微笑み皆と一緒に教室を出た 「う~んこのクレープ美味しい、あっ!亜瑠君のも一口頂戴。」 「良いよはいあーん。」 亜瑠斗は莉央奈にクレープ一口をあげたその時だった 依琉登の微笑んだ顔が強ばったのは・・・ 「依琉登?依琉登だよね。」 「小野田先輩・・・・・・」 「久しぶりだねどうしてここに?」 「亜瑠斗と友達と今学校の帰りで・・・・・・」 依琉登の顔がだんだんもの悲しそうな顔になっていた 「そうなんだ何だかこうして依琉と話してると懐かしく思うなあははは。」 小野田は微笑むけれど依琉登はそうではなかった 「そうですか?僕は全くそうは思いませんが貴方と居たっていいことなど無かった。」 「依琉・・・・・・」 小野田は依琉登に触れようとするが依琉登はその手をはね除けた 「触らないで!僕がどんな思いであの行為したか貴方なら見せていいと貴方はどんな僕をも受け入れると言ってくれたあのことばがどんなに嬉しかったかだから見せたなのに貴方は受け入れず何も言わず僕を裏切ったあの哀しみ貴方にはわかるですか‼」 「依琉・・・・・・」 「もうあの時の僕じゃないあんたなんか大嫌いだ‼」 依琉登は食べかけのクレープを亜瑠斗に押し付けひとり早く走っていった 「あっ!兄さん待って走ったら危ないよ‼」 皆小野田におじきして依琉登が走っていった方向へ同じく走っていった ※※※※※※ 「ただいま」 「おかえりなさい亜瑠斗どうしたのそんな汗かいてそれに皆も・・・」 「ねぇ母さん兄さんは?」 亜瑠斗達ははぁはぁと息を切らしながら自分の母親に質問した 「依琉登なら亜瑠斗が帰ってくる数分前に自分の部屋に駆け込んでいったけど。」 「そうありがとう母さん。」 亜瑠斗達は依琉登の部屋に行った トントントンとドアを叩く音 「どうしたの兄さん急に走ってねぇ兄さんどうしたの開けて兄さん!」 「ごめんね亜瑠斗驚かせて僕は大丈夫だから安心してでも今はひとりで居たいからひとりにしてお願い。」 「・・・・・・うん。わかった夕食になったらまた呼ぶからその時は開けてね兄さん」 亜瑠斗はその後何も言わずただ自分の部屋に友人を入れ夕食になるまで依琉登をひとりにさせたのだった 「どうして思い出したくなかったのに忘れてたのに・・・・・・もうやだ。」 静まり返ったその部屋はただただ依琉登の圧し殺すように泣いている声しか無かった

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