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第186話*

「さっき慣らしたからかな。柔らかくなってきてる」 「は、あっ」 指の動きを少しだけ早められる。 そして、指先がより深く入れられ体の奥に触れた時、それは起こった。 神経に直接触れられるような、強烈な感覚が腰全体に広がった。 あれ、なにこれ? 景が奥のその部分に触れるたびに体が猛ってくる。 「ふ…あ……あ、ッ!」 「修介?ここ、気持ちいいの?」 俺の声に驚いたようで景は顔を覗き込んでくる。その最中も俺の弱いところを刺激していて、指が止まらないから、どんどんと快楽の泡がプツプツと湧き上がった。 「あっ……な、んか……それ……っ!」 顔が沸騰したように一気に上昇した。 ジェットコースターに乗っている時のように無意識に全身が強張って、胸の中が空っぽになって急降下するような感覚だった。 「見つけた。修介のいいところ。いっぱい弄ってあげるね」 鳴いてる俺を見て嬉しくなったのか、執拗にその部分を責めてくる。 俺は止まらない快楽に耐えられなくなって、どんどんと手が震えてきて、ギュッと枕を掴んだ。 体の中心が、痛いほどに腫れ上がっていた。 とろとろの透明な液体が滴って、既にクシャクシャになっているバスタオルの上を外してシーツに染みを作った。 「あ……っ待っ、て!なんか……おかし……ッ!」 「痛くないでしょう?今三本目」 さっきの痛みなんてまるで無かったかのように、今では快楽に溺れないようにするのに必死で、涙がポロポロ出てくる。声がまるで我慢できない。 「……あっ!あ、っん!やだっ!おねっ…がいっ!俺ッおかしくなるからぁ……っ!」 「いいよ、おかしくなって。可愛い。修介、いっぱい気持ち良くなって」 景は後ろに加えて俺の性器にも手を伸ばしてキュッと掴み上げた。 二か所同時に責められて、その快楽に耐えられず、まるで打ち上げられた魚みたいに肩や腰がビクビクと跳ね上がる。 「あっ、あっ……!あ、んん……!」 声を押し殺す為に目をギュッと瞑って、枕と手で口を塞いだ。 頭がフワフワとして、周りが霞んでくる。 弄られていると、おかしな事にもっと刺激が欲しくなってしまった。指だけだと物足りない。 「修介」 名前を呼ばれると、たまらなくなる。 景の熱っぽい言い方にますます体が悦んで反応して熱くなる。 首を捻って後ろに向けると、景は目を合わせてまた俺の名を呼んでくれた。 「修介……っ」 「あ……ッ!景……!」 切なくてまた涙が出た。 あぁ、欲しい。景が、欲しい。

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