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第227話
「いい香り」
お風呂上がりの俺は、おいで、と手招きされて、ベッドの縁に座る景の太腿の上にまたがった。
シャワーを浴びた景に、俺の部屋着のロングTシャツとパンツを貸した。
彼の体には小さすぎて見事につんつるてんだけど、何故だかそれもカッコ良く見えるから不思議だ。
俺の髪はまだしっとりと濡れているのに、構わず首元に顔を埋めてくる相手に悪い気はしていないけれど。
あぁ。
また、やらかしてしまった。
それも今回の方がやばい。
景の家と違って壁も薄いくせに、喘ぎまくってしまった。
途中から気持ち良すぎて訳分からなくなって、殆ど何を言ってたか覚えていない。
景に劣らずなかなかの変態っぷりだったと思う。
「あのー、景、体調はもうええの?」
景は頭を上げて、俺とおでこを合わせる。
「うん。最近あんまり寝れて無かったから、疲れが出たのかも。でもよく眠れたし、運動して汗かいたからかな?もうすっかり。修介が可愛すぎてまた止まらなくなっちゃった。ごめんね。体は?痛い?」
「運動って……ハハ。まぁ、体は大丈夫。この間よりはマシやで」
「修介が嬉しい事言ってくれるんだもん。抑えきかなくなっちゃったよ。フェラ、どうやって練習してくれたの?」
俺は即座に景の肩に鼻の頭を押し当てた。
そんなの絶対に言いたくない。
「凄く上手だったよ。もしかして、そういう道具とか使ってくれたりしたの?それとも想像?ねぇ、教えて?」
「い、言うわけ無いやろっ」
「お願い。僕本当に嬉しくて。僕の為に、ちゃんと慣らしておいてくれてたみたいだし。会えない間、自分で後ろ弄ってくれてたんでしょう?」
俺はバッと顔を起こして、景の胸を押しながらかぶりを振り続けた。
「してへんっ!」
「嘘ばっかり。だってあんなにすんなり指入っちゃったんだよ。僕の目は誤魔化せないからね。あ、それを言うなら指か……」
景の手がスルスルとお尻に伸びてきて、怪しく指先でくるくるとさすられた。
部屋着のスウェットは生地が薄くて、直に触られているみたいに思えてまたビクンと体が反応してしまい、唇を噛む。
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