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第374話*
「ごめん。もう……」
景の熱っぽい言い方に、俺は首を捻って、ドキドキしながら唇を噛んで頷いた。
景も凄く感じてくれているんだと分かった。
額に汗を少しかきながら、潤んだ瞳をしていたから。
景の大きく熱いモノが抜き差しされる度、息が詰まって苦しくなる。
でも気持ちいい。
部屋中に響き渡る卑猥な音に耳を塞ぎたくなるけど、そんなのどうでもよくなるくらい、気持ちよくて、嬉しい。
始めはゆっくりだったけど、景は途中から打ち付けるような激しい動きになったから、俺は目を見開いた。
「――あ!あ……ッ、やっ……!」
「修介ッ、好き。好きだよ」
「あっ!おれっ……おれ……もッ!」
「これからも……いっぱい……しようね」
「……うんっ、す、する……っ!あ――……」
景は腰を律動させながら、俺の中心を持って緩やかに扱いていく。
絶頂に向かっていってるっていうのが分かる。
どんどん内側から競り上がってくる感覚に、嬉しいような、でもまだ繋がっていたいような複雑な気持ちで、俺は首を捻って舌を出した。
景はすぐさま反応して、舌に喰らいついてきてくれる。
息が出来なくて苦しいけど、景とキスしていたい。ずっと。そう思った。
景のモノがナカでグンと大きくなったのが伝わって、俺は唇を離して顎をのけ反らせた。
次の瞬間、景は俺のナカで達して、俺も続くように二回目の吐精をした。
しばらく呼吸を整えたあと、景はズルっと自身を引き抜いた。
景と俺はベッドの上で座って向き合う。
シーツの上やお互いの身体はいろいろと濡れていたけれど、景は構わずまた俺の身体に刺激を与えてくる。
「あっ、も……だめっ、ん……」
抗ってみるけど、景は俺への激しいキスをやめない。
景はそのまま、俺を押し倒した。
景っていう存在を、全身で感じる。
でも足りない。全然足りない。
霞んでくる風景の中、俺は溺れないように、必死に景の体にしがみついた。
「景っ!もっ……と……!」
俺たちは、ほんとうに溶けて混ざり合いそうになるくらい、甘い甘いセックスをした。
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