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第398話* side景
「イきそうなら言ってとは言ったけど、イッていいとは言ってないよ?」
僕は修介の可愛いそこをギュッと握りながら、とびっきりの意地悪をする。
修介は身体中が悲鳴をあげるように、プルプルと震わせていた。
そして、僕の手のひらが少しだけ濡れていた。
「……ちょっとだけ出ちゃってるけどね」
ニコッとしてそれを見せつけると、修介の顔が余計に赤くなった。
「お、鬼やっ!景はっ……悪魔やで!」
修介は思い切り僕に殴りかかってくる。
僕はそれをひょいと簡単に交わした。
「だって、可愛すぎるよ修介。僕の名前呼んで、はぁはぁ言っちゃってさ。このままイかせるの勿体なくて」
「も、勿体ないって!」
イけなかった事が苦しいのか、顔を涙でぐしゃぐしゃにしている。
こういう顔を見ると、僕はゾクゾクしてたまらなくなるんだよなぁ。
「ちゃんとイかせてほしい?」
修介は唇を噛んで何度も頷いていた。
「じゃあ、おねだりしてみて?」
「……だからっ、なんでそういう事……ッ!」
修介はこちらをキッと睨んでくる。
あれ、すぐ言ってくれると思ったのにな。
言ってくれないんだったら、しょうがないなぁ。
「修介の一人エッチの仕方、みんなに喋っちゃおうかな?」
「はぁ?アホちゃうかッ?!景のバカっ!」
僕は再度、修介の中心を強めに握った。
「い、た……っ」
「イかせて下さい……って、いつもみたいに言ってごらん?いやらしく……そうしたらイかせてあげるから」
先端から出る蜜を人差し指の腹で撫でとり、全体に塗りつけていくと、修介の身体がビクビクと打ち上げられた魚のように跳ねた。
もう我慢の限界なのだろう、修介は僕の腕を強く掴んで揺らしながら、上目遣いで懇願した。
「いっ、イかせて、ください……っ!」
その顔に僕は滅法弱い。
その天使のような弱々しい涙目のその顔を、もっともっと歪ませたくなるんだ。
「いいよ」
めちゃくちゃにしてやりたい衝動をなんとか押し止めながら、修介の脚を左右に大きく開き、雄々しく勃ちあがっている中心を緩やかにシゴいた。
強い快感が押し寄せているのか、修介は顎を持ち上げて喘いだ。
「んんっ!」
「一人でするのと僕とするの、どっちが好き?」
窪みの部分を執拗に攻めながら、わざと卑猥な音を鳴らす。
修介は耐えるようにギュッと枕を握った。
「……っ」
「答えてよ。じゃないと、もっとおかしくしちゃうよ?」
先端から伝ってきた蜜を再度指に絡ませ、後孔へ指を二本入れた。
先走りの液が潤滑油になってスルスルと奥まで入っていく。
中で動きを加えると、途端に身体を仰け反らせて、頭を左右に振った。
「あっ!や……だぁ……ッ!」
「嘘でしょ?こんなに欲しがってるのに」
僕は指を折り曲げて一点を集中して責める。
くるりと回すような動きを加えると、中がキュッと締まるのが指から伝わってきた。
「ねぇ。どっちがいいの?」
「景の、方がいいッ!」
「そんなに泣くほどいいの?」
「……だい、好きッ!!」
修介が瞬きをする度、涙が周りにポロポロと弾ける。
「さっき、最高に可愛かったよ。いつも一人でさせちゃって……寂しい思いさせちゃってごめんね?」
僕のその言葉に修介は眉根を寄せて、潤んだ瞳で何も言わずにかぶりを振り続けた。
あぁ、愛しすぎる、修介。
「修介。これからも沢山、愛してあげるからね。もう、我慢しないでいいよ。一回イこうか」
指の数を増やしながら、中心を根元まで深く咥えて頭を振ると、喘ぎ声がせわしなく聞こえてきて、だんだんと口内に蜜の味が広がっていった。
「んんっ!……あッ……あぁっ」
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