398 / 454

第398話* side景

「イきそうなら言ってとは言ったけど、イッていいとは言ってないよ?」 僕は修介の可愛いそこをギュッと握りながら、とびっきりの意地悪をする。 修介は身体中が悲鳴をあげるように、プルプルと震わせていた。 そして、僕の手のひらが少しだけ濡れていた。 「……ちょっとだけ出ちゃってるけどね」 ニコッとしてそれを見せつけると、修介の顔が余計に赤くなった。 「お、鬼やっ!景はっ……悪魔やで!」 修介は思い切り僕に殴りかかってくる。 僕はそれをひょいと簡単に交わした。 「だって、可愛すぎるよ修介。僕の名前呼んで、はぁはぁ言っちゃってさ。このままイかせるの勿体なくて」 「も、勿体ないって!」 イけなかった事が苦しいのか、顔を涙でぐしゃぐしゃにしている。 こういう顔を見ると、僕はゾクゾクしてたまらなくなるんだよなぁ。 「ちゃんとイかせてほしい?」 修介は唇を噛んで何度も頷いていた。 「じゃあ、おねだりしてみて?」 「……だからっ、なんでそういう事……ッ!」 修介はこちらをキッと睨んでくる。 あれ、すぐ言ってくれると思ったのにな。 言ってくれないんだったら、しょうがないなぁ。 「修介の一人エッチの仕方、みんなに喋っちゃおうかな?」 「はぁ?アホちゃうかッ?!景のバカっ!」 僕は再度、修介の中心を強めに握った。 「い、た……っ」 「イかせて下さい……って、いつもみたいに言ってごらん?いやらしく……そうしたらイかせてあげるから」 先端から出る蜜を人差し指の腹で撫でとり、全体に塗りつけていくと、修介の身体がビクビクと打ち上げられた魚のように跳ねた。 もう我慢の限界なのだろう、修介は僕の腕を強く掴んで揺らしながら、上目遣いで懇願した。 「いっ、イかせて、ください……っ!」 その顔に僕は滅法弱い。 その天使のような弱々しい涙目のその顔を、もっともっと歪ませたくなるんだ。 「いいよ」 めちゃくちゃにしてやりたい衝動をなんとか押し止めながら、修介の脚を左右に大きく開き、雄々しく勃ちあがっている中心を緩やかにシゴいた。 強い快感が押し寄せているのか、修介は顎を持ち上げて喘いだ。 「んんっ!」 「一人でするのと僕とするの、どっちが好き?」 窪みの部分を執拗に攻めながら、わざと卑猥な音を鳴らす。 修介は耐えるようにギュッと枕を握った。 「……っ」 「答えてよ。じゃないと、もっとおかしくしちゃうよ?」 先端から伝ってきた蜜を再度指に絡ませ、後孔へ指を二本入れた。 先走りの液が潤滑油になってスルスルと奥まで入っていく。 中で動きを加えると、途端に身体を仰け反らせて、頭を左右に振った。 「あっ!や……だぁ……ッ!」 「嘘でしょ?こんなに欲しがってるのに」 僕は指を折り曲げて一点を集中して責める。 くるりと回すような動きを加えると、中がキュッと締まるのが指から伝わってきた。 「ねぇ。どっちがいいの?」 「景の、方がいいッ!」 「そんなに泣くほどいいの?」 「……だい、好きッ!!」 修介が瞬きをする度、涙が周りにポロポロと弾ける。 「さっき、最高に可愛かったよ。いつも一人でさせちゃって……寂しい思いさせちゃってごめんね?」 僕のその言葉に修介は眉根を寄せて、潤んだ瞳で何も言わずにかぶりを振り続けた。 あぁ、愛しすぎる、修介。 「修介。これからも沢山、愛してあげるからね。もう、我慢しないでいいよ。一回イこうか」 指の数を増やしながら、中心を根元まで深く咥えて頭を振ると、喘ぎ声がせわしなく聞こえてきて、だんだんと口内に蜜の味が広がっていった。 「んんっ!……あッ……あぁっ」 * * *

ともだちにシェアしよう!