433 / 454
第433話*
「あ、あ……もっ、ホンマに無理っ!!」
「何言ってるの。まだちゃんとイってないでしょ。気にしないで出しちゃいなよ」
やっぱりテンションが違いすぎる景に、ローターの突っ込まれたお尻をぺちぺちと叩かれる。
目に巻かれた紐に、涙が吸い込まれていく。
やだ、やだこんなの。
恥ずかしいし。
でも、気持ちいい。
羞恥と快楽が交互にやって来て、またローターの強さをさらに[強]にされて振動の仕方が変わった時、それは起こった。
お腹の奥が疼いてしょうがなくて、尿意に似た感覚がゾワゾワと湧き上がってきたのだ。
これはまずい。
こんな事、許されるわけはない。
そう思うけど、激しい刺激に耐えられなくて。
「あっ、景っ!やっヤバい……かもっ……!」
「脚ガクガクしちゃってるよ。イきそう?」
「いっ、イくっていうかっ……あっ、あっ!」
出さないようにお腹の奥に力を込めていたけど、振動に耐えきれずについに我慢の限界が来て、鈴口から液体を出してしまった。
止めたくても、途中で止める事も出来ない。
「あっ、あ……おねがっ……見ないで」
ぴゅ、ぴゅっとすべてを出し切った後、景はようやく俺の尻からローターを引き抜き、俺の手の拘束や目隠しも外してくれた。
でも、なかなか目を開ける事が出来ない。
大好きな人の目の前で、まさかお漏らしだなんて。
いくら変態の景だって、人のお漏らししてる姿なんか見たく無いだろう。
きっとドン引きされた。
顔を手で覆って上半身を左右に振っていたら、景に横でふふっと笑われた。
「それ、何の踊り?」
「景、ごめん。もう……俺、死にたい」
「どうして?とっても上手に潮吹きしてたのに」
「へ、し、しお?」
聞き慣れない言葉にふっと瞼を持ち上げる。
すると、赤銅色のシーツに透明な液体が点々と付着していた。
いつもの白っぽい液体とは少し違うようだ。
俺はワナワナと体を震わせる。
「しっ……潮吹きって、女の子だけしか出来ないもんやと思ってた……!」
「もしかして、初めての体験?やっぱり目隠しは取っておくべきだったな。ちゃんと修介自身に見せてあげたかった。綺麗だったよ。……でも」
景は持っていたローターを、ベッドの隅にポイと投げつける。
そして乱暴に口付けをしてから背後から抱きしめ、俺の脚を大きく割って膝の上に跨らせた。
ともだちにシェアしよう!