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第5話
幼なじみに彼女が出来て、俺と幼なじみとの時間は明らかに減った。
登下校も、昼休みも、休みの日も。
あんなにいつも一緒だったのに。
俺の喪失感は消えないまま。
教室の窓から、ぼんやりと校庭見る。
その先には、楽しそうに、彼女と並んで歩く幼なじみの姿。
ふと思った。
そうだ、俺も彼女を作ろう!
きっと、この喪失感は、今までお前と一緒にいすぎたせいだ。
だから、隣に誰かがいないことに寂しさを感じるんだ。
そう思った数日後。
タイミングよく、クラスの女子に告られた。
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