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第6話

初めて付き合った彼女は、少し幼なじみに似ていた。 色白のボブヘアー。 活発で、サバサバしていて、でもちょっとハニカミ屋。 誰とでも仲良くなる、ムードメーカーな女の子だった。 話してても楽しいし、俺に向けてくれる笑顔は単純に嬉しい。 俺の初めての彼女。 俺の可愛い彼女。 俺の大切な彼女。 そんな彼女と、順調に交際を重ねていった。 けど、彼女が俺の隣に並ぶことの違和感は、拭えないままだった。

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