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第8話(R-18)

「アッ……あきら、クン」 俺は、分からないながらも、彼女のシャツのボタンを外して、キスを落としていった。 頬、首、鎖骨、胸……。 その度に、甘い吐息混じりの声を出す彼女。 胸の頂きを口で愛撫しながら、チラリと彼女を見ると、目を閉じて悦に浸る彼女が目に入る。 そして、右手でスカートをたくし上げ、彼女の下腹部に滑らす。 「……ンッ……アッ」 艶を帯びた声が部屋に響く。 おてんばな少女だった彼女が、今、(ほの)かな色気を出して女性になろうとしている。 下着を撫でると、すでにそこは濡れていた。 俺は、その濡れた場所を、人差し指でゆっくりと、何度もなぞった。 「ンンッ!」 身をよじらせながらも、腰を浮かす彼女。 彼女は感じてくれている。 俺の拙い愛撫に。 でも、俺は、何も感じなかった。

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