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第15話
祖父の影響で始めた剣道。
性 に合っていたのか、俺はすでにいくつかの大会で優勝していた。
そして、剣道に没頭したことで、全国で名前が知れ渡るぐらい有名になっていた。
「寺島、この高校受けてみたらどうだ?」
顧問の先生が勧める剣道の強豪校。
「お前は、学力もしっかりしているから、ここなら文武両道でいいと思う」
その高校は、進学校でもあった。
「お前の成績なら、推薦枠は確実だろう」
何より、俺の学校からそこに行くのは、俺だけだった。
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