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第45話

「う、うん。今日は、雅人が、委員会の用事で、早めに出たんだ」 俺の機嫌を察したのか、少し控えめ声の彼。 いや、俺の機嫌は関係ない。 彼は、俺と接するときは、大体戸惑っている。 俺が接近しすぎるせいでもあるが…。 「ふーん。で、何の話で盛り上がってたの」 いたって普段通りの声色で、彼に聞く。 が、 「まさみんの、生態について!」 満面の笑顔で広瀬が答えた。 お前には聞いてない。 そう思ったが、その前に。 「まさみん?」 が気になった。

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