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第46話
「まさみんは、まさみんだよ。ね、まさみん?」
答えになってない答えで、彼に同意を求める広瀬。
「オイ、広瀬。雅実が困ってる」
「えーっ、なんでー?」
広瀬とは2年になって知り合ったが、この天然には毎度ついていけない。
「あ、あの、"まさみん"は、広瀬君がつけてくれた、俺のあだ名」
「そう、俺が命名したの!かわいかろ?」
腰に手を当て、"えっへん"といった感じの広瀬。
「最初は、"ささっきー"にしようかと思ったけど、まさみんと話してビビッときたのよ。"ささっきー"じゃない!"まさみん"だ!ってね〜」
彼の方の顔を見ると、苦笑い。
"ささっきー"じゃなくて良かった、そんな顔だった。
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