77 / 140
第77話
「団体優勝と、エース寺島の優勝を祝して……」
「「「「カンパーーーイ!!」」」」
手ごろな食べ放題の店で、団体メンバーと数人の部員での祝勝会。
先に注いだ飲み物で乾杯後、各自、料理が並んでいるところへ散っていった。
試合後、何とか彼と会うことが出来た。
またしても、雅人の声で彼との時間は終わったが、彼らはあの後どこかでお茶でもするようで。
雅人は、それに誘ってくれたようだったが……。
「寺島先輩、取りにいかないんっスか?」
皿にこれでもかと料理をのせた後輩が、まだ取りに行ってない俺に声をかけてきた。
「早く行かないと、肉系なくなりますよ!」
ニコニコ笑いながら、ムシャムシャ食う後輩。
「……ハァ」
何で俺、こんな所にいるんだろう。
俺のため息に、不思議そうに俺を見る後輩。
ただ、不思議そうに見ながらも、手と口は止めない。
「……ハァ」
ホント、何で後輩 の瞳に俺が写ってんだよ!
ともだちにシェアしよう!