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第109話
あの流れで、まさかの彼から告白。
……どうしていいか分からない。
コレは、夢か?
「そ、それは……ホン、ト?」
現実かどうか確認するように、ゆっくりと彼に近づく。
「…本当なのか?」
彼がコクリと頷く。
「本当なんだ……」
彼も俺のことが……。
「そ、その…て、寺島と、同じぐらい好きかと言われたら、わ、分からないけど…。ただ、その、"友達"の好きとは違うのは、た、確かで」
付け加えるように言う彼だが、その顔は照れて見える。
「そっか…"友達"の好きとは違うんだ…」
いいんだ。
「う、うん。友達じゃっ!?」
――……ぎゅっ――
「……ありがとう、雅実」
君を抱きしめていいんだ。
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