111 / 140
第111話
俺が自分の気持ちを言い終えると、
「…大丈夫、俺も、同じだから。大丈夫」
と、彼も俺に腕を回し、背中を優しく叩く。
――トクトク…――
俺の背中を叩くリズムと同じように、彼の心臓の音が聞こえる。
このままでいたい。
優しい彼に包まれていたい。
そう思う俺を邪魔するかのように、
――――ピンポンパンポン――――
呼び出しのチャイムが鳴った。
うん、悪い予感しかしない。
ともだちにシェアしよう!
fujossyは18歳以上の方を対象とした、無料のBL作品投稿サイトです。
111 / 140
ともだちにシェアしよう!