124 / 140

お家でランデブー 第7話(R-18)

俺は、今にも襲いかかってしまいそうな欲望をなんとか抑え、笑顔で彼に言う。 「じゃあ、雅実はいつも、どうしてんの?」 俺の言葉に、少し眉を寄せた彼。 「…質問返しはズルい」 ズルいって…。 そんなの、今の雅実の方がズルいだろ。 マジ、とりあえずその左手を止めて欲しいんだけど。 彼も、俺のモノが硬くなり始めているのに、たぶん気づいているはず。 俺は、理性を総動員させ、笑顔を保ちつつ、 「俺はね、いつも雅実を想像して、シてるよ?」 彼の質問ではなく、自分の質問に対する答えを口にした。 「え?」 さすがに、俺の答えを聞いて彼の左手が止まる。 俺は、その止まった彼の左手を取り、彼のモノの上に乗せる。 もちろん、自分の右手も重ねて。 「いつも優しくて紳士的な雅実が、俺にご奉仕すんの。両手と口を使って。で、俺の上に乗っかって、一緒懸命俺のを入れようとすんだけど……」 「なっ!?」 笑顔でいつもの妄想を語る俺に、彼は目を見開いて驚き、絶句する。 そんな彼に優しく聞く。 「俺のこと、嫌いになった?」 彼は、困惑しながらも首を横に振る。 「で、雅実はどうシてんの?」 俺は、彼の左手に重ねている右手を、ゆっくり動かした。 そして、彼の耳元で囁く。 「何想像して、ヤッてんの?」 そのまま、彼の耳朶を甘噛みする。 「ねー、雅実?」 形成逆転。 今度は、俺が彼を翻弄する番だ。 ゆっくりと右手を動かしながら、彼の答えを待つ。 耳への愛撫も交えつつ。 観念した彼は、甘いため息をつき、 「その…雑誌で……」 顔を右に逸らして答えた。 「雑誌?どんな?」 俺は、詳しく言うように続きを促す。 「ま、雅人が持ってる雑誌で……。その…ぐ、グラビア?って言うのかな……」 警察に捕まった犯人の様に、しどろもどろな彼。 「そのグラビアって、もちろん、女性だよね?」 「…う、うん」 「ふーん」 彼も男なんだと思いつつ、ノンケの彼とはいえ、やっぱり女性グラビアでヌくのは気にくわない。 かと言って、男だったらもっと許せないが。 俺は、重ねていた手を離し、彼のベルトに手をかける。 「て、寺島!?」 彼が慌てて俺の両手を掴むも、俺の手さばきの方が早く、ベルトを外し、ジッとズボンのチャックを下ろした。 俺は、あっと驚く彼に軽くキスをして、 「キスより先、しよ?」 彼の下着に右手を突っ込んだ。

ともだちにシェアしよう!