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お家でランデブー 第8話(R-18)
「……ハァ……ッン……」
「……ック……」
堪えるような息づかいと、
――ぐちゅ、ぐちゅ……――
淫靡な音が、俺たちをかき立てる。
ベットの端に座っていた俺たちだったが、今はベットの上で向かい合うように座り、下半身丸出しで、淫らな行為に耽 っている。
「て、てらじ、ま……」
燻 るような声で助けを求め、顔を上げる彼。
「…ッン。ダメ…だよ、雅実。目を、離したら……」
俺が彼の耳を愛撫しながら窘 めると、
「……う、ん」
彼は再び下を向いた。
そして、俺に扱かれる自分のモノを見ながら、一生懸命俺のモノを扱く。
俺はコキ合いをする前に、彼とある約束をした。
それは、
『扱きあって、自分がイクところを、しっかり見よう』
というものだ。
真面目な彼は、羞恥に耐えながらも、下を向いて、自分のモノが卑猥な音を立てながら育っていくところを見ていた。
方や、俺はと言うと……。
「ちゅ……ハァ……ちゅ」
彼の顔や首にキスをしながら、自分の方ではなく、彼のモノの方を見ていた。
彼のモノは、体躯に見合ったもので、皮も向けていた。
色が思っていたより綺麗なことには、少し驚いた。
こういった行為も苦手と言っていたから、淡白なのだろうか。
「ね……気持ちい?雅実?」
彼に聞きながら、半開きの彼の唇から垂れている唾液を舐め上げる。
「んっ……き、もちい……」
快楽を素直に伝える彼に、俺の手にも力が入る。
「アッ、ン」
「雅実……さきっちょが、いんだ」
親指で彼の先をぐりぐり苛めると、いやらしい蜜が次々と溢れ出てくる。
「ハァ……。雅実、俺のも、弄 って……」
彼に、自分がやってるのと同じことを催促すると、
「てッ、らじまッ、も……ここッン……好、きッ?」
俺のモノを右手で上下に扱きながら、左手の人差し指の腹で、撫でる様に先を触る彼。
「ッン……」
そんな触り方じゃ、もどかしい。
「てッ、ら……じ、ま…?」
俺の反応が良くないと感じた彼は、不安混じりの甘い声で俺を呼ぶ。
「ご、ごめん、雅実…。ちょっ、と、待って……」
俺は空いてる左手を彼の腰に回し、彼をグッと持ち上げる。
「なっ、寺島!?」
バランスを崩した彼は、俺の方へ寄りかかってきた。
「これで、いいなっ」
両足を広げ、抱き合うような形で座り直す。
彼の足が上、俺の足が下で、互いの下半身を密着させた状態。
この状態ですることと言えば、もちろん……。
「て、てらっ!?」
彼のモノと自分のモノを、まとめて握る。
「まっ、待っ!!」
彼は俺の肩を押して、距離をとろうとした。
が、すぐ後ろの壁にぶつかる。
そして何より、
「あっ!」
大事なブツを握られているのだ。
俺は腰を前にずらし、さらに彼を追い詰める。
「なっ…んっ!?」
ぎょっとしながらも、逃げ場を失った彼は、どうすることも出来ない。
俺は、先ほどよりも素早く右手を上下にせる。
「ハァ……まっ…ッン。てら……っま……」
急に再開した愛撫に、彼は戸惑いながも、すぐに快楽に身をよじりだした。
俺も、耳元で聞こえる彼の熱く濡れた息づかいに、限界が迫ってきた。
「ハァ…ハァ………雅実、今、どう、なってる?」
「ッン…えっ?」
目を閉じて悦楽に浸っていた彼を、キスでこちらに呼び戻す。
「雅実……なぁ、どうなッン、てる?」
「あ、あ……」
あの鳶色の瞳が、コノ行為を見ていると思うと、一気に熱が上がる。
「誰の…手、で、こんなッ、なってる?」
「ンッ……まッ……ハァ」
口を開けた彼から、唾液が糸のように流れ落ちる。
「……雅人?」
「ちがッ!?てら、じま!」
ガバッと顔を上げ、淫らな顔のまま"何てことを言うんだ!"という目を向ける彼。
「ハハッ、そ、だよ、ナ。雅人ッと、こッんな、エロいこと……しなッいよな」
さすがに、意地悪なことを言ったと思いつつも、優越感で満たされる。
コレは自分だけが許された行為なんだ。
「見てッ雅実……。俺の…手で、雅実はッ、おっ立ててんの」
「ハァ……ア……ン」
「この、ままッ、見ッんだ。俺、の手ッで……ハァ……自分が、イクッ、ところ……」
彼のこめかみに一つキスをして、左手を先にもっていき、
「ンンッ!!」
彼が一番感じるところを思いっきり苛めてやる。
――じゅっじゅっ……ぐちゅっぎちゅぐちゅ……――
激しく上下する右手と、ぐりぐりと傍若無人に弄る左手。
互い、後は気持ち良くイクだけ。
なのに、
「ハァッアッ……ま、って」
荒い息で必死で堪える彼。
「ハァ……イこうッ、……雅実?」
彼が怯えているのかと思い、何とかして優しい声を出す。
「……まさ、み?」
が、彼は怯えてなどいなかった。
おずおずと顔を上げた彼は、
「てらッ、じま……、キス……しよッ?」
と言って、俺の口を塞いだ。
「……はぁ…ふっ……」
躊躇することなく俺の舌に絡めてくる彼の舌。
「んっ……ちゅ……」
俺も、躊躇することなく絡ませる。
最後まで彼に翻弄された俺は、
「……ンンーーーッ!!」
彼と一緒に、
「……ック、ン!!」
むせかえるほどの生々しい欲をたっぷりと吐き出した。
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