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3-酒と媚薬と男と男

二人は弾むように洞窟内に戻った。 どうやら入り口は倒木などでカモフラージュしていたようだ。 出る時にはわからなかったが、洞窟はかなり広く、入ってすぐに二股にわかれていた。 右手は少し下っており、逆に左手は天井の岩盤が薄く、所々小さな穴や亀裂があって、そこから光や空気をとりこんでいるようだ。 オレの排泄物がナジュールにかかってしまったのは、洞窟がこういうつくりだったためだろう。 「戻った〜。糞っ垂れ軍人をピカピカにしてきたぞ」 雑にドスンと岩盤の床に置かれる。その衝撃で自分の尻からこぼれ伝った水が温かく、ほんの少しだけ救いに感じた。 「……ピカピカっていうか……生きてる?唇紫だぞ。お前ら勝手に拷問したのか?」 「はぁ?すげぇ丁寧に洗ってやったんだぞ?こいつも思ったより抵抗しなかったし」 「大丈夫。冷えてるだけだ。あったまったらすぐ元気になるから」 ベッティがオレを抱き起こし、拘束の解けた腕を掴んでブンブンと振っておどける。 「んじゃ、ま、薬を試すか」 スキンヘッドがオレの腕を前で拘束し直し、腰を掴んで四つん這いにする。 尻にツルツルした硬いものがあたった……と思ったら。 「おおお、ケツ穴がつるんと小瓶の口を咥え込んだぞ。コイツかなりの好きモノか?」 んなわけあるかっっ! 怒鳴ったつもりだったのに、おかしな唸り声しか出なかった。 「軍人はそういうの多いらしいからなぁ」 「どこ情報だよ。ウチの国の軍は男色家は即クビだぞ」 「でも、コイツちょっといい身分みたいだし。若いの連れ込んでパコパコやってんじゃね?」 「……なこと……でき……か」 「あ、喋った」 「ケツがよく開くのは、俺が指突っ込んでガシガシ洗ったからかも。それにしても、尻からキラキラした瓶が突き出てるの、ちょっと可愛いな」 「はぁ?ジョミどういう趣味だよ」 「ええ?ウサギのしっぽみたいで可愛くね?」 そんなことを言っている間に、オレの腸内にはとろみのある液体が流れ込んできて……。 「ぁったか……」 薬の効果だろうか。温かさが染み込んできて、やっとホッと息をつけた。 ああ、早くこの薬が全身に回ればいいのに。 そうすれば一気に元気を取り戻し、隙をついて逃げられるかもしれない。 小瓶が尻から抜かれる。 そして遠慮なく指が侵入してきた。 「この薬、けっこうとろみがあるんだな。てか、腸内冷えすぎだろ」 オレの尻をかき回してるのはナジュールか。 指が温かい。 はぁ……もっと……もっと奥までかき回してほしい……。 「あ、まだ瓶に薬がちょっと残ってるぞ?」 「そりゃ勿体無いな。本来飲むやつだし、口にも流し込んでやれ」 オレの口に小瓶が押し付けられるが、四つん這いなので当然飲めるわけがない。 「なにやってんだよ、ケイヤ。しょうがねぇな」 オレの救いだった温かい指が抜かれる。 そして、グルンと仰向けに転がされ、目の前にナジュールの無精髭が近づいたと思ったら、柔らかな唇がふれ、ジュッと液体が流し込まれた。 くっっ。コイツ、酒臭い。 ……けど、これを飲めば体が温まる……。 少しでも口が動くよう、とろみのある液体を舌で口内に塗り広げると、唾液と一緒に飲み下した。 「口移ししなくても、仰向けなら瓶押し付ければ飲んだんじゃね?」 「ぁおおう!それ、先に言えよ!」 スキンヘッドのケイヤに指摘され、ナジュールが頭を抱えている。 しかし、オレはそんなことより薬が早く効かないかとそればかり考えていた。 口から飲んだ場合、ケツほど早く効果は出ないようだ。 ケツはもう……出口のあたりがヒリヒリするほど熱くなっていた。 でも腸内全体が温まるにはもう少しかかりそうだ。 「よし、じゃあ、ヤるか」 「……は?ヤるって、こいつを?」 「え……だって媚薬キめたんだぞ?ヤるだろ?」 「え……だって多少整った顔はしてるが、マッチョな軍人だぞ?」 なんだかナジュールとケイヤがモメ始めた。 「マッチョ軍人でもいいだろ。洞窟暮らしのストレス解消っスよ!早くヤりましょうよ!」 ジョミは随分と積極的だ。見るからに下っ端だし、よっぽどストレスが溜まってるんだろう。 凍えた脳みそでぼーっと考えて、はたと気付いた。 ヤられるのはオレだ。 「や、やめろ………」 「ほら、軍人も雰囲気だすために、急にイヤイヤ言いだした」 「いや、いやだ、やめろっ!冗談じゃない!」 拘束された手足を無茶苦茶に動かし、もがく。 するとベッティにグンと持ち上げられ、土下座のように肩を床に押し付けられた。 「やめ……やめてくれ。オレが何したっていうんだ!ちょっと野糞ぶっかけただけじゃないか……」 「………はぁっっ!? 野糞ぶっかけただけって、コイツ……ブチ犯してやるっっっ」 オレの必死の訴えは逆効果だったようだ。 ごそっと背後で布ずれの音がして、尻に温かいものが添えられた。 「………っぁ」 やわらかな感触が穴をかすめながらグリグリと尻の谷を滑る。 おそらくナジュールが自分のモノを勃たせているんだろう。 「おお。必死でケツ振って、セクシーダンスのつもりか?」 オレの必死の抵抗をベッティが嗤う。 穴に添えられた温かさにゾクゾクと鳥肌がたった。 「オラっ!この野糞野郎!テメにぶっかけられた恨みをケツん中にぶちまけてやるよ!」 「はぐぇっ……」 ドン!と一気に突かれ、息が止まる。 「うっうぐぅううっっ」 そして勢いよく半分抜かれ、おかしな呻き声が出た。 苦しいっ! 指なんかよりずっと太くて奥まで挿入って、ケツ穴がミシミシときしむ。 しかも、内臓をガンガンと無遠慮に突かれ、胃のあたりがムカムカしてきた。 「やっぱあっさり入ったな。正直に言えよ。かなり使い慣れてんだろ?これまでここに何本男を咥え込んだ?」 オレのケツをパァン!とナジュールが叩いた。 「穴グラ暮らしのテメェらと違って、こっちは女にゃ不足してねぇんだよっ……!お前のが小せぇだけだろ」 「テメェ……とことん人をバカにしやがって!ここにゃ巨根が二人いるから細く見えるかもしれねーけど、オレも標準よりちょっとデカイほうだっ!」 オレの言葉に軽くキレたナジュールが、勢いにまかせガンガンと突いてくる。 「うっくゔ……巨根が二人って、見てもねぇのに知るかよ……」 ひと突きされるたびに、奥行きが伸びていく気がする。 指を入れられたのさえ初めてなのに、きつくて苦しくて……。けど、薬で敏感になったケツ穴の中をズルズル滑るようにこすられて……。 普通の拷問なら少々は耐えられる自信があるが、この感覚は未知すぎる。 それに……アツイっっ。 上半身や足先はまだ凍えたままなのに、尻と腹の中ばかりが熱を持っている。 けど、オレの体は熱を欲していて、これを止めさせるべきかどうかを悩んでしまうくらい判断力も落ちていた。 「媚薬の効果はどうだ?軍人さん、嬉しそうな顔になっちゃってるぜ?」 ケイヤがオレの髪を掴んで無理やり顔をあげさせた。 「ははっ。いいざまだな」 嗤われ眉をしかめるが、それさえも感じてる証拠だと、さらに嗤われる。 ナジュールがクックックと数回に分けて押し込み、くぅっっと一気に出口近くまで引き抜く。 「んっ……ふぁっっ!」 排泄感にゾクゾクとして、クタリと全身の力が抜けた。 しかし、大きく腰を振るナジュールの息はオレよりも上がっていて荒い。 「っっ……ぁ……ぁっん。コレが媚薬の効果ってヤツかっっ!んぁっっく……コイツ、ケツ穴はギュウギュウに狭いけど、その先はトロトロふわふわしていて不思議な感じだっ。穴の奥まで川で冷やされてたせいで……俺のチンポの方がっっアツイっっ!」 腰を掴むナジュールの手に力がこもった。 「媚薬でこのマッチョの中がいい具合になってるってことか?」 「んっ……はぁんん……くぁっっ……トロトロなのは薬のせいだろうけどっっっ。ぁっくぅっ。ぁぁひっん!さっきから、尿道にちょっとずつ薬が入ってきてっ……ァツイぃぃっ。んんんっんぁ」 「え、それ、もしかしてヤバイ?」 「ぁあんっっ!ぁヤっ、ヤバイぃぃっ!すげぇヤバイ!ハァッハァッ……チンポっ燃えてるっ……!!ケツ穴っっきもち良すぎだっっっ!」 ナジュールがバッと上着を脱ぎさると、オレの背中に熱を持った上半身をもたれかけてきた。 腰の動きは激しく、暴力的なまでにパンパンと音を立て打ち付けられる。 熱いナジュールのモノにジュルジュルこすられたケツ穴は熟れたように充血し、どんどん敏感になっていく。 「んくぅぅっ!」 ジュクジュクと熟れた内壁をカリに引っ掛けられ、ギュウと引かれるたび、排泄感が襲い、よだれが垂れそうになった。 「んっんっんんっ!なんだこいつのケツ。ヤバィっ。こ、このインラン軍人んめっ……ぁあぅうっ!ヤバィィィっ!止んねぇっ!ぁあんっ……!ぁんっ!んぁっっぁん!マッチョアナルっ気もヒィよぉっっ!」 ナジュールの泣きそうな声にゾクゾクし、反射的に尻穴がキュッと締まった。 「ぁっ、こらぁっ!締め出すなよぉっ……オレのチンポは……クソじゃねぇぞっ。……ぁぁんっ。ぁっヤバイもうっっっ!うそらっ。もうっイクっ。出るぅっっ!」 「ぁひっっ!」 腸内にドプンドプンと温かな感触が満ちる。 溢れる液に中押し広げられ、未知の快感にたまらず声が出た。 「おおっ、まじか!コイツ、中出しされて喜ぶとか、やっぱ、かなりの好きモノなんじゃねぇか!」 ケイヤにからかわれるが、イったと同時にナジュールが抜けてしまったため、尻穴が物足りない。 ……。 いや、いや待て。 物足りないってなんだ。

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