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第4話

2ヶ月後、俺とレオルは一緒に住むことになった。 本当はもう少しゆっくり準備しようとしてたんだけど、そろそろ発情期が来る頃なので急ピッチで進めたのだ。 レオルのような公務員のαは番ができると国に申請して、発情周期を調べた上で必ず休みを取らなければならないと決まっている。 休みの間の給与は番手当として国が負担してくれるらしく、何の心配事もないまま、発情期前後三週間に入る今日から、レオルは家に居るのだが、いかんせん熱量がすごくて俺とろとろ。 だってね?朝からすごいんだよ!あ、えっちじゃなくて生活が! 朝は発情期前で重だるい体の俺を気遣ってご飯を作ってくれるし、ご飯食べたらテレビに面したソファでべったり後ろから抱かれてるし、気分転換に出かけようとすれば俺の着替えをパパっとやっちゃうし!! 俺このままだと何にも出来ない子になっちゃうよ!!! あ、そうそう俺は働いてたカフェをやめて専業主夫になったよ。バイトの人数も増えたし、引き継ぎも全部完璧に終わらせて、レオルとの新生活を満喫してんの! 「セラ、夕飯は何がいい?」 「んー、シチューかな。ね、レオルこれ行かない?」 「ああ、いいな。発情期が終わったら行こうな。泊りがけで近くの温泉宿も取ろう。」 「やった!部屋風呂があるところにしような!そんで一緒に入ろ。」 「…あまり煽るなといつも言ってるだろう?」 はぁぁぁぁ 俺の旦那世界一じゃね?やばくね? レオルは注意してくるときに必ずバウッって小さく吠えるんだよ!! お猫様のサイレントニャー並みに、いやそれ以上に可愛い! お尻キュンキュンしちゃう! こんな感じで一週間過ごしたら、本格的に発情期に入るんだけど、もう本当壮絶だから話聞いてくれる?

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