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ゆうの見た未来

暗闇の中、畳の上にどさりと下ろされると、くろが早急にのし掛かってきた。 「すぐに楽にしてやるから、俺に委ねろ」 「うっ・・・んっ――――」 口を塞がれ薄い舌が入り込んできた。 くちゅくちゅと長い舌で口内を舐め回され、体が熱くじんじんと疼きはじめた。 「ふ、ぅ・・・ん、ん」 義継に触れられたときは嫌悪感しかなかったのに。 舌を掬い上げられ、絡めとられ、強く吸われるたび、頭の中が真っ白になってしまうほど気持ち良かった。 「つんつんしている顔も可愛げがあるが、今のゆうの顔が一番可愛い。俺以外誰にも見せるなよ」 舌の根をちろちろと舐め、深く口を合わせると、背筋がぞくぞくと震えた。 「んぁ・・・あ、ぁぁ・・・‼」 後ろの秘所の菊座にくろの灼熱の塊が押し立てられる。 子袋が下りてきた蜜壺からは、淫水が溢れ出ていて、嬉々としてくろの細長い獣の分身を飲み込んでいった。 「あぁ、あ――――」 一気に奥まで貫かれ、ゆうは大きく背をのけ反らせた。 欲しくて仕方がなかったものをようやく与えられて、ゆうは歓喜の涙を流しながら絶頂に達した。 吐精の余韻に浸る間も無く、くろの容赦ない突き上げがはじまった。 「あっ・・・らめ・・・くろ、待っ・・・て」 ゆうの喘ぎ声に獣耳がぴくぴく動く。 欲情したくろは、尻尾をゆうの腰に巻き付け、これでもかと激しく腰を打ち付けた。 ゆうは畳に爪を 立て、艶声を上げながらよがり泣いた。 我を忘れ、髪を振り乱し身悶えるゆうを恍惚の眼差しで見つめるくろ。 俺の子を孕ませたい。 独り占めしたい。 その衝動に駆り立てられ、ゆうの細腰を抱き寄せると、切っ先で肉ひだをぐりぐりと擦り付け、奥深くまで犯し続けた。 「なかに、出すぞ」 「うん・・・あ、あぁぁ・・・っ・・・」 うなり声を上げ、全身を小刻みに震わせながら、ゆうの体内に熱くたぎる白濁を吐き出した。 へのこの根本についている赤子の手の大きさのほどの瘤が降りてきて、蜜口の入口をぴたりと隙間なく塞ぐ。 犬の放逐は半刻ほど。 三度に分け、一滴残らず、精がゆうの体内へと注ぎ込まれていく。 体奥の器官を満たし、細胞の一部となり、花を咲かせるように新たな命を生み出す。 権現様も御仏も、健気に懸命に生きようとしている者にきっと光を射してくれる。 戦国という乱世を生き残るための糧を授けてくれる。

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