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1.俺の従弟はアクマで鬼畜な麗しの美少年②

 皐月くんの中学校と俺の会社は、距離こそ違うものの自宅からの方向が一緒なのだ。だから乗る電車はいつも一緒。今日、朝から皐月くんの可愛らしいオクチにフェラされた今日の朝も、満員電車に二人で揺られて、俺よりも更に華奢な皐月くんが人ごみに潰されないように皐月くんをドア側に庇って、俺は大人の男らしく得意げに『皐月くん、大丈夫?』と言った時であった。ガタン。電車が揺れて、ドアに張っていた俺の腕が折り曲がって皐月くんを、ぎゅう、と押し潰してしまう。 「あっ、ごめん!」 「ううん、良いよ……柳さん、イイ匂い」 「何言ってるんだよ! シャンプーも石鹸も、皐月くんも同じの使ってるだっ……ろ!?」 「? どうしたの、柳さん」 「ひっ……」  迷惑にならないように小声でかわしていた会話の合間、俺の尻にねっとりと這い出す男モノの手の平があったのだ。顔を青くして、『また痴漢!!』とは思いながらも皐月くんに悟られないように、至近距離で僅かに微笑む。 「いや、なんでもない」 「そう? 柳さん、顔青いよ」 「今日はほら、朝ご飯抜いたかっ、らぁ!?」  ずるり。あまりきつくは絞めていないベルトのせいか(腰が細くて合うベルトがあまりないのだ)、後ろから直接、ズボンの中に知らない手が入ってくる。性急に、その手は、指は俺のアナルの皺を伸ばすようにクニクニと解して、遂にはカタカタと震えだした俺を怪訝そうに皐月くんは眺めていて、しまいに朝、この麗しの美少年にされたようにナカに侵入されてはぎゅっと目を瞑って、声が出ないよう唇を噛んだ。と、皐月くんが俺の口元に、スッと白魚のような指を伸ばして優しく触れてきた。 「柳さん。そんなに噛んだら唇、切れちゃうよ」  ぐぷっ、 「ふぁっv」  皐月くんに口を開かされて、恐いっていうのに思わず、生理現象で甘い声が漏れる。と、皐月くんがピクリ、細い眉を動かして悟ったようだ。皐月くんを押し潰すようにくっついている俺の耳元に、妖しく囁きかけてくる。 「……なんだ、柳さん。痴漢されてるんだ?」 「いっ……や、今のはちがくて、」 「しかも、痴漢されて感じてるの? とんだド変態だ、ねっ!」  くるんっ。魔法みたいに、どこにそんな力があったのか、皐月くんは俺の身体を抱き寄せて痴漢から指を抜かせて、俺と自分の位置を取り変えてしまった。つまり俺は、ドアにぎゅうっと正面を向いて押し潰されて『ぅえっ!?』と声をあげた。皐月くんは、どうやら俺の背中に正面向いて、俺にぎゅうっと抱き付いてくる。 「ふふ、大丈夫だった? 柳さん」 「えっ、え? 皐月くん、今、どうやって???」 「ちょっと電車が内側に揺れた時に、余裕が出来たからね……それより、柳さん」 「っっ!!」  スーツの上から股間を握りこまれる。そこは確かに、自分のものとは言え確かに反応しており……そんな自分が恥ずかしくって、顔を真っ赤に染めて涙目になる。皐月くんは続ける。 「しっかり反応してる。やっぱ感じてんじゃん? 僕以外に触られて、そんなに気持ち良かった?」 「う、うう。勘弁してよ、皐月くん……生理現象だってば」 「こんな状態で……あと五分くらいかな。僕が電車からおりて独りになったら、どうせまた痴漢にあっちゃうよ」 「そんなことっ、たまたま、珍しく、偶然遭っただけだって!!」 「柳さんが僕以外に暴かれないように、だから僕が、全部今すぐ処理してあげるね?」 「えっ……、――――っっ!!?」  カチャカチャ、ズルンッ!! 下着ごと、一気に下半身が空気に晒される。ぷるん、と勃起した自分の性器がガラスドアに押し付けられて、混乱して、恥ずかしくてパニックで、俺は声を失って『!? っっ!!?』と疑問符を飛ばすばかりである。ここは、満員電車。満員電車で、可愛い中学生の前で、下半身を晒してこれでは俺が、変質者じゃないか。思ったが次には性器をぎゅっと握りこまれる。ごしごしと性急に擦りあげられて『アッ』と男にしては高く啼いてしまう。さっきから勃っていたのだ、先走りがダラダラとだらしなく漏れて、ドアのガラス部分を汚してしまう。そこでやっとはっとして、後ろで愛しげに俺に擦りよって俺を手コキしている皐月くんに、小声でつっこむ。 「さ……つきくっ!? こ、こここ、ここ電車!! 俺が変質者みたいっ、ひぁっっv」 「うん、柳さん。従弟の美少年に手コキされて感じちゃう、変質者に違いないよ」 「やっ、やだぁっ、それ今言うっっ!!? ひんっ、あっ……」 「おまけに柳さん、柳さんは公衆の面前で、今から可愛い従弟に犯されちゃうんだ」 「えっっ」  ごそごそ、と近くから衣服の擦れる音がしたと思ったら、公衆に晒した俺の桃尻に、ぺとっと皐月くんの、ズボンから取り出したらしい性器がくっついて、おまけにズリズリと尻コキを始めるからまた、言葉を失う。皐月くん、何を考えてるんだ! 若気に至り、って奴かな!!? 思っては思わず空笑いが出て、そんな俺が余裕ぶっていると思ったのか、皐月くんが勘違いに性急に、その先っぽを俺のアナルにディープキスさせてきた。ずぬっ。 「……こんな時に笑うなんて、心外だな。今すぐその笑い、全部可愛い喘ぎ声に変えてあげるから、んっ!!」 「ひっっ……ぁあ゛っっ!?」  ずちゅんっ! 皐月くんの太くて長いペニスが、俺のアナルに挿入された。最初は浅く、しかし声をなくして喉を震わせるうち、より深く。ズズズッ!! 「ぐっ……ぅうっっ!? うあっv」 「あっ、れぇ? 柳さん、お尻、やぁらかい、よっっ? もしかして朝、あのあと一人エッチしたんじゃない、のっと!!」 「ひんっっ!! 前立腺っっ、擦っちゃらめっっv」  そう、浅く腰を引いたと思ったら、俺のナカの的確に感じる部分を先っぽでぐりぐり攻撃してくる。皐月くんは、上手なのだ。成人してまで童貞の俺は、この中学生を前に度々情けなくなる。ずり、ズリズリ。皐月くんは、しつこくそこを攻撃したかと思ったら、甘い攻撃に油断している俺の、最奥を突然突いてきた。 「かはっっv!!?」 「んっっ!! はぁ、相変わらずっ……柔らかいのにキッツいねぇ。それより、ねぇ、」 「あ゛っ!?」  最奥を突きながらも、俺の性器の根元をぎゅっと握って俺の射精を止める皐月くんである。苦しい。イきたい。皐月くんに、電車の中で、公衆の面前で美少年に犯されて、でもこのまま達してしまいたい。ここまで来ると俺の理性は崩壊していて、もう可愛い皐月くんにガン突きされてイくことしか頭に残っていない。息が荒くなって、だらしなく涎が落ちそうになる。 「はぁっ、は、は、さつきく、どっ、して……? て、手ぇ離して、ね、う、ごいて……?」 「質問に答えてないよ、柳さん」 「え――?」 「俺が一階でご飯食べてる時に、柳さんなかなか降りて来なかったよね? それにこの、やぁらかいケツ穴。柳さん、部屋でお尻で、一人エッチしたんでしょ?」 「そっ……れ、は、はぁっv あぁっ、おく、ぐりぐりしにゃいれっ……v」 「本当のこと、言わないとずっとこのままだよ。あと五分、僕が駅につくまで柳さん、寸止めで良いの?」 「あっ……ぁ、あっ……うぅっ」  涙が流れる。気持ち良くて、情けなくて、やっぱり気持ち良さが勝って、だから俺は、 「し、たっ……、したよ! 皐月くんにケツ穴ずぽずぽされること想像してっっ、一人でお尻弄って射精したっっ!!」 「……クスっ、可愛いね、柳さん」 「ぅっあああっっ!!?」  もう、完全に、隣りのサラリーマンには見つかっている。ばれている。ちらっと快楽に目にハートマークを浮かべたまま、新米サラリーマンである俺が横を垣間見ると、こちらを注視していたらしい三十代くらいの男性が、焦って目を逸らした。ああ、見られてる。美少年に、大の男がだらしなくケツ穴を犯されているところを、見られている。そんなことももう俺には、快感でしかない、のだ。とんだ変態だ。皐月くんはピストンを早めて、自身もスパートをかける。睾丸が俺の尻にキスする音が、ガタンゴトンと電車の音に混じって静かに響く。 「あっ、ああ゛っっvv さつきっくぅんっっvv おれっ、おれイっちゃうっ!?」 「くっ、ふふ、良いよ、イきなよ。電車で、皆の前で、皆に気付かれてるのに思いっきり、射精しちゃいなよ???」 「ふぁっ、あぁっ、通勤路、なのにっっv 会社の人っっ、いるかもなのにぃっっvv おれっ、俺っっ、イっっちゃ、ふぅ゛っ!!?」  ドピュッ、ピュルピュルっ!! ドプンっ。 「くっ……」  随分よさそうな少年のアルトボイスが耳元で響いて、俺はドアに向かって射精した。同時にお尻に、中に、思いっきり中出しされる。ああ、お尻があったかい。『はぁっ、はぁ、』と息を整えてドアによりかかっている内、電車が減速して、皐月くんの手によってズボンを上げられる。ベルトまではしてはくれなかったが、皐月くんも自身の身なりを整えて、すると電車がちょうど止まって反対側のドアが開く。皐月くんの、中学校最寄の駅に着いたのだ。周りがずらずらと、扉から出て行くから皐月くんも時間なのだ。最後にドアに寄りかかっている俺の耳元にキスをして、皐月くんは捨て台詞を吐いて電車から去って行った。 「続きは今夜、柳さんが帰ってきてからお風呂で……ね」  続きって、続きって皐月くんはいうけど、これ、完全に最後までしてるじゃないか!! 突っ込みたかったけどそれ所じゃない。新しく電車に乗り込んできた、若いサラリーマンが不思議そうに俺のことを眺めては『大丈夫ですか?』と尋ねてくる。 「あ、ハハ……だいじょうぶ、れす、」  回らない舌でだらしなくそう答えると、サラリーマンもドキッとしたようで、早々に俺から目を離してつり革に掴まりなおしていた。ああ、ズボンの中の、お尻から皐月くんの精液が零れ出してくる感覚がする。会社に着いたら、いや、駅に着いたらまずはトイレで掻きださなくては。会社に遅刻したら、あの従弟、どうしてくれるんだろう。いや、悪いのは大人の癖に、流されて犯されてしまう自分なんだろうか? 様々な疑問と快楽は尽きないが、とにかく今日も、俺の社会人としての一日が始まる。

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