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3.俺の従弟のメイド服文化祭と声我慢×××③
ぬる、と桃色のアナルに美少年の舌が這う感覚がする。振り返って見ると、皐月くんは学ランでタイルに膝を付いて、やっぱり俺の尻に顔を埋めているではないか。恥ずかしくって顔を真っ赤にして、声をあげてしまった。
「きっ、汚いって皐月くん!!」
「柳さんの体中どこにも、汚い所なんかないよ……んちゅっ」
「やぁあっv」
「んっ、は、それより柳さん、ここ、どこだと思ってるの?」
「そっ……れは、こっちの台詞! ふぁっ、」
「いやだから、ここ中学校だから、その可愛い声、抑えないと人に気付かれちゃうよ?」
「っ!! んっっv」
言われてやっと気がつく。そうだ、ここは皐月くんの中学校。神聖なる教育の場である。ただでさえこの年齢で保護者としてやってきている不審者に近い存在だというのに、ここの在校生にトイレでこんな、アナル舐めなんかされていることがしれたら大変だ。じゅじゅ、と皐月くんがそこを吸い上げるようにするから、ビクビクっと腰が震えてぎゅうっと強く口元を塞ぐ。気持ちがいい。学ラン姿の中学生の従弟に、アナルをぐちゃぐちゃに舐められて俺は感じている。いつものことだが何と言う背徳感だろう。『はっ』と小さく息を吐いて上半身を下げて、ナカに舌を入れてグリグリと拡げだした皐月くんを振り返ることも出来ず、便座の奥の給水タンクに両手を付いて、そこに顔を押し付けて耐える。
「ーーふっ、ぅー……v」
「やっぱり、派手に喘いじゃう柳さんも可愛いけど、そうやって我慢してる柳さんも可愛い」
「あ゛っっ……v」
ちゅぽ、と数分は舌で舐られて、やっと舌を離したと思ったら今度は指である。皐月くんは相変わらずタイルに膝を付いていて膝たちで、これでは本当に、いつもより、より俺のケツ穴が丸見えである。いつまで経っても何度抱かれても、それが恥ずかしくって唇を噛む。それに気付かず(後ろ頭を向けているから当たり前だが)皐月くんは俺のアナルに夢中で、ぐちゅぐちゅと指をピストンさせては『クス』と笑んでいる。
「もうすぐだよ……もうすぐ僕の、柳さんの可愛いケツマンでじゅぽじゅぽしてあげるから、ねっv」
「はぐっ!?」
三本だ。見なくても、感覚で解かる。俺は皐月くんの指を、細いとは言え三本も飲み込んでいる。快感と背徳で頭がいっぱいで、それでも理性が声を抑える。いつもだったらここらへんで形振り構わなくなるところだが、今日は違う。だってここは中学校だ。皐月くんの学校生活がかかっているのだ。俺は、可愛い従弟の皐月くんの、学校生活を滅茶苦茶になんかしたくない。例え仕掛けてきたのが皐月くん当人からだとしても、
「っっは―――、」
と、そこにやってきたのはひとつの足音であった。
「東雲。ここにいるんだろ、ん……個室か?」
「!!」
大輔である。服を綺麗にしに行っただけのわりに帰りが遅い俺に焦れて、大輔が皐月くんのクラスから一番近いトイレに、俺の様子を見に来たのであった。大輔には、大輔だけには気付かれたくない。大輔は俺の、大切な友人であるのだ。こんな、中学生と日々淫行に励んでいること、なぜだか勘付き始めているようだったけれども本当に真に見つかってしまっては、幻滅されかねないだろう。フルフルと体が震えるのに皐月くんが気がついて、俺に見えない位置でニヤッと笑って立ち上がる。止めてくれるのか、そう思ってホッとして、トイレの外の大輔に言葉を返そうとした次の瞬間、
「だいす……、う゛ぁっvv」
「東雲?」
ズンッ!! と、相変わらず太くて長い皐月くんの性器が、俺のケツ穴に思いっきり挿入されてきた。俺はぎゅううっとそれを絞めて、声を無くして舌を出しっぱなしで口を開ける。『く、』とあまりの締め付けに皐月くんが小さく声をあげた。それから暫くの、沈黙と静止。大輔も沈黙している。何を考えているのだろうか。『はぁっ、は、』と息を整えて、俺がまた大輔に声を返そうとしたところで、皐月くんがピストンを始める。ず、ずる、ずりゅ、ずりゅv 内壁が擦られる。ナカを削られるような感覚に全身が震える。
「……なんだ東雲、腹でも痛くなったのかよ。皐月はどうした?」
「ァっ……つき、くんは、ちょっ……v と、ハハ」
あまりの快楽と背徳に、空笑いが出る。最奥を突かれる。口元をタンクに付いた手に押し付けて『っ……v!!』と本当に必死に声を抑える。
「何、笑ってんだよ。おい、東雲、本当は皐月も中にいるんだろ」
「やっっvv んなことっっ……ひぅっvv」
「……」
ぱちゅん……ぱちゅん、ぱちゅ、ぱちゅ。静かなトイレで大輔まで黙り込むと、まるでトイレ中に俺と皐月くんが愛し合う音が響いているようで。実際大輔に聞こえているのかどうか、今、年下の従弟とガチセックス中の俺には想像も付かない。今の俺はナカを出入りする皐月くんの性器のことでいっぱいで、入り口がめくれるくらい激しいピストンに、目にハートマークを浮かべてはしかし、声を殺している。大輔は、暫く黙り込んでいる。大輔の様子が可笑しいのに、大輔が扉の外でギリ、と唇を噛んでいるのに、やっぱり俺は気が付かない。
「……解かったよ。クラスに戻って待ってる。コーヒーも途中だしな」
「っっはーv はぁv だいす、けぇ……ごめっv」
「お前が謝るなよ……おいガキ、後で覚えてろ」
「っっvv あっv うぁvv」
「チッ、」
舌打ちをして、大輔がトイレから出て行く足音がする。足音がこっちに聞こえるのだ。冷静になれば中の物音だって向こうに聞こえて当然だ。大輔は『ガキ』と言った。ガキと言ったら大輔から見れば、どう考えても皐月くんのことでしかなくて。大輔は勿論気がついているのだ。何にってそりゃあ、口に出すのも憚られることに。完全に、大輔がトイレから出ていったとなると、白々しく皐月くんが、俺をピストンしながら『ハハっ』と笑う。最後に最奥に、ずんっ!!と性器を押し込んで腰を震わせて、
「よぉく、我慢できましたっ……と!」
ドプッッ!! と、俺の中にいつも通り遠慮なく、中出しをしてきたのであった。それだけで俺は、俗に言うトコロテンと言うやつができるくらいに出来上がってしまった身体であるのだ。ぶるっと自分も全身を震わせて、『ふぐっっvv』とまだ口を押さえたままで、給水タンクに向かって耐えに耐えた精液を飛ばした。
***
「『どこまでいってる』なんて、随分間抜けな質問をしたわけだ……俺ってやつは」
廊下を歩きながら、大輔が懐から煙草を取り出す。火をつけようとしたところで知らない保護者に『そこの人! 禁煙ですよ!!』と注意されては肩を竦めて煙草をしまい、もうすっかり馴染んでしまった皐月くんのクラスの女子達に挨拶をして、皐月くんのクラスの自分の席へと戻って行った。
……。
「お待たせ、大輔……」
約十分間の、トイレにしては長い、セックスするにしては短い時間で俺は皐月くんのクラスに帰ってきた。大輔のコーヒーはもう空で、見ると大輔はクラスの女子の人気者になっていて、メイド服の女の子に囲まれてはなんてことない談笑を繰り広げていた。さすが、コミュ力MAXのモテ男である。こちとら従弟に犯されてました、とは言えないので溜息だけ吐いて、密かに自身の腰を労わる。
「おう東雲、遅いぞ。つか、もう帰ろうぜ」
「そうだね……、あの、大輔、」
「ん?」
物言いたげに大輔を見つめる。セックスに火照った全身で、表情でだから、大輔はいつもなら俺から気まずげに目を逸らすけれど、今日は不自然なほど真っ直ぐに俺をじっと見つめ返してくるから不思議で、言いたかった事も吹っ飛ばして俺は、小首を傾げる。それにしても、やっぱり爽やかなイケメンだ。大輔はメイドさん達にひとこと言って席から立ち上がる。
「何だよ東雲、腰でも痛いんなら負んぶしてやろうか」
「え゛っ!?」
「ハハ、冗談だ。ところで皐月は置いてって良いのか?」
「あ、うん。皐月くんは片付けがあるから。それに、保護者見学は三時までだし」
「そっか」
優しげに、隣に並んで歩き出した大輔が俺の頭を撫でてくる。それを見た中学生女子が『きゃ』と声をあげているのに俺は気付かず、されるがままで大輔の気が済むまで頭を撫でられていた(と言っても数秒のことだが)。
「東雲、」
最寄の駅に着いて、見学お疲れ会にも行かない俺達は改札で別れる。別れて俺も電車に向かおうとしたところで大輔に呼びとめられて、振り返ったらちらほらいる人波の中で、少し遠くの大輔が珍しく声をあげた。
「それでも俺は、諦めねぇから!」
「はい?」
大輔の言葉の意味を理解しかねて、俺はやっぱり小首を傾げて曖昧な笑みを浮かべた。しかし大輔は俺の質問に答えることをせず、『じゃあな』と口元だけ動かして、俺に背を向けて帰路を行ってしまった。
「大輔、何を諦めないんだろ?」
皐月くんの独り言が、俺にもうつってしまったようだ。帰ってからは文化祭で疲れた皐月くんに、一緒の風呂で『文化祭お疲れさまソープごっこ』を強要されるわけだが、今の俺にはそれもまだ知らないことである。
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