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第11話 うなじの噛み跡(R18)

「僕を番にしてください。」 覚悟を決めた意思表示としてうなじにかかる髪を避け、襟元をずらす。 「覚悟はできているんだな。」 その言葉と同時にブワァっとテオバルド様から出ていたフェロモンが変わった。 クンと何か匂いまで変わった気がして鼻を動かす。 「………っ?」 大きな手で顎を固定されてからぐっと顔を近付けてきた。 熱っぽい吐息がかかり、漏れ出るフェロモンが互いを蝕んでいく。 「…はぁ」 キスをするのなら早くしてほしい。 待てない。 テオバルド様と重なった唇は軽く啄むと離れていった。 自身の唇をペロッと舐めた。 「甘い。魂の番だからか………いいな。」 唇がまた触れる。 (熱い。気持ちいい……まだ足りない。) 逆上せた頭で考えがまとまらない。 いつの間にか少し開けていた口にテオバルド様の舌が侵入してきた。 「ん……ふっーー。」 心臓が痛い。早鐘がなって、全身に血が流れていく感じがわかる テオバルド様の瞳がフェロモンに当てられたからか黄金色が欲望に染められたものになっている。 桁違いなフェロモン… はじめての経験に体が震える。 「…ん!」 テオバルド様はうなじをさわる。 「…妬けるなぁ。俺以外が葉月にさわったと考えるだけで」 うなじから、触れられるところが焼け付く感じがする。 「葉月…」 熱っぽくて、色っぽい声で僕を呼んでいる。 吐息が肩に触れてそれだけでも僕の体は敏感に感じてしまう。 これが発情期なんだ。 「あぁ…て、…テオバ。ルド様ぁ…」 早く噛んでほしい。 何か考えているんだろうけど、それを汲み取るだけの余裕はない。 「まぁ。これから俺のになるんだから………」 大きな手で首を支えられ無意識のまま逃げていた体を引き戻すようにしたに引かれた。 引かれたときに腰に当たった固い何かにぶぁっと顔が赤くる。 「………俺のだな……っ!」 そして、テオバルド様は僕のうなじに噛みついた。 まるで跡を消すみたいに強く噛みついた。 「……い゛っだぁーー」 鋭い牙がうなじに刺さる。 噛まれると同時に甘い毒が僕の中に入ってくる感じがする。 「あぁああ……ひっ、あぁ」 目からいくつもの涙が出て、どこか、ピースがはまった気がした。 「これで、おれの…ものだな」 うっとりと僕をみてくるテオバルド様はいつの間にか人形ではなく、獣の格好をした人になっていた。 それすらも、なんだかいとおしく感じてきてフワフワの毛にふれる。 「はぁ…はぁ…」 我慢できないほどの性欲が溢れてきて、テオバルド様に必死に手を伸ばす。 「おねが…しま…す。たすけてぇ…」 それがスイッチかのように先ほどまであった余裕を捨て僕に噛みつくようなキスをする。 静寂とした部屋に卑猥な音が響く。水音に熱い熱情的な吐息。 うなじを何度も噛みながら、肩を通り、腕を抜けていく。いっきに脱がされる服。お互いに余裕はない。 はち切れんばかりの股間に手を伸ばし少し擦るだけでイッてしまった。 何度かイカされぐったりとしてきたところで濡れ細ったおしりにてが伸ばされた

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