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第12話 うなじの噛み跡(R18)2
自分でも濡れていることがわかるほどのそれに手が延びる
「んんっ…はっ。」
濡れた下着の中で彼の指が少し動くだけでクチャと水音がなった。
「また、いくのか?。すごく熱い。」
逆上せそうだといいながら後ろから漏れ出る愛液を指に絡め働かない頭でこれが発情期なのかと染々思っていた。
勝手に濡れる後ろにさっきイッたばかりなのに今でも弾けそうな股間部。収まる気配の無い性欲。
「後ろもこんなにヌルヌル。」
「…あっ!」
後方に指が入ってきて悶える。
熱い。熱い。燃えるように熱い。
指先がしびれたみたいに動かない。ひたすら目の前にある枕に顔埋めテオバルド様の匂いがついていることでより興奮していた。
その間も何度もうなじを噛んでくるものだから快感がやむことはない。
何度目になるだろう。
イきすぎてわからない。
「………ぁ、っ」
ほらまたイッた。
うなじからくる快感や、乳首を舐められ、吸われる快感、股間を上下に扱かれる快感、後方に何本目になるかわからない指をくわえ攻められる快感。
どれが一番なのかわからない。
息が出来ないほどの快感であることは確かで体が思うように動かない。
もっと、もっと。
限界がきているのにまだ足りない。
「た、たりぃない。……もっっと。」
もっとといいながら手を伸ばしたさきはテオバルド様の張り詰めた股間だった。
硬いそこを撫でるように擦れば後ろに挿れてほしくて我慢ができない。
挿れられるときのことを考えるだけで後ろがきゅっと後ろがしまる気がする。
「あぁ、俺も足りないな。」
「…な、なら。」
いれてください。
恥ずかしくて声になら無い思いを目にのせてうつ伏せになっていた体を仰向けにしてテオバルド様顔を見ることで伝えた。
「ああ。もちろんだ。」
テオバルド様の首に震える手を伸ばして巻き付ける。
裸の素肌が触れ合う。
汗ばんだ肌、甘い匂い。彼の長い腕の中に収まることがすごく安心する。
テオバルド様が前を寛げるのですらじっと見てしまう。
後ろがキュキュとひきつく。
カチャカチャとベルトのバックルをはずす音が聞こえる。
「葉月………お前がほしい」
「あ……」
熱をもった彼の物が僕の臀部にあてられる。脈打つ彼の物がリアルにつたわってきて引く付くのがやめられない。
おしりに這わすように擦り付けられ声が漏れる。
彼の先走りか僕の愛液なのかわからないけどヌルヌルと穴を擦る。
獣の瞳。食べられる。
思うと同時にグッと腰に力が入った。
穴に押し込めると赤く染めながら広がっていく。
「あぁ………あああ」
指より格段に違う質量。
指では届かない奥まで割り開いていく。
深い。
いつの間にか体が逃げ身を捩る。
「逃げるな。全部、俺のものだ。」
「ああ!!…ひぃ!…あ、ふかいぃい、ふかぁああいい」
腰をがっしり掴まれすべてをいっきにいれる。
入ってはいけないとこまで入った気がする。
涙が洪水のように流れ出した。
それなのに、穴が喜ぶみたいに愛液がコプッとでた。
(たまらない。この快感がほしかった)
浅ましい考えで声に出すことはできないが体がそれを現していたなんて頭の回らない僕にはわからないかった。
中が絡み付き、まるで物から精液を搾り取る生き物みたいに蠢いている。
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