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第13話うなじの噛み跡(R18)3

イッてしまいそう。 挿れられたばっかりなのにイきそう。 奥にはいってる。 そう意識するだけで大きさや、形、熱までも感じずにはいられなかった。意識すると体が震えて、電流が走る。 「あぁ…んんっっっっ。あっ、あ、あ」 口が空きっぱなしで漏れる声はイくと同時に始まった律動によって押し出されるものに変わる。 獣の突き上げにベッドがギシギシと激しい音をたてる。 手を重ねられ、逃げるからだを固定されるように激しく揺さぶられる。 口づけを繰り返し、飲み込めない唾液が糸を引いてテオバルト様に飲み込まれていく。 離れていく唇が愛おしくてはぁはぁとお互いに眼を見つめ合いまた繰り返す。 「はぁ、イきそうだ。…葉月は?」 テオバルト様がこの言葉を言うまでに、僕の物から出るものはすでになくて、息もできない 小さく頷くことしかできなくて、それでも伝わったようで追い込むように律動が早くなった 「っっっっーっーーーー。」 体が喜んでいる。 気持ちぃい テオバルト様は僕の弱いところを的確に攻めてくるものだからすがり付くように伸ばす手に無意識に力が入る。 「ぁあ、気持ちいいな。」 僕の気持ちがわかるのか、テオバルト様も僕とおんなじことを考えてるのか。 ほんとに気持ちいい。 涙が止まらない。 僕のなかで大きくなった彼がもうじきイクのがわかる。 下腹部が重く感じてピクピクと震える僕の体はいつの間にかテオバルト様のものをきつく締め上げていた。 「……イキそうだ」 しまる穴に、眉をよせテオバルト様は奥に捩じ込むみたいに深くを突き上げた。 最奥をついたとき目の前がチカチカと光彼の根本が膨らんだ。 α特有の種を確実に植え付けるためのものだとわかった。亀頭球で僕の妊娠は確実なものにするつもりだ。 「んっ…!」 うなじを再度噛まれまた、目がチカチカとする。 うなじに刺さる牙は甘い毒牙だ。 フェロモンの甘い匂いが広がる 身を震わせたテオバルト様から、チカチカする目の前のままドクリと熱い熱が吐き出された。 その感覚に自然と涙が出た。 重力にしたがって落ちる滴はキラキラと輝きシーツに染みた。 妊娠を目的としたそれは量が多く、時間が長い。 何回にも分けて吐き出される精は僕のお腹がぽっこりとするほどになる。 それでも 僕の性欲は収まらない。それにあてられたテオバルト様もヒートをおこし7日間ずっと抱かれ続けた。 抱かれ続け、気絶するように寝て、起きてまた抱かれた。 7日後、最後の行為が気絶して終わった。 初めて、こんなに満たされた日々を送った。 あんなに乱れて、求めて… 番になって…僕は、僕から絶対離れない存在を手にいれた。

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