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第2話
そして、授業後のこと。
ちょうど4限目が終わって教室に戻ろうとした時。体が熱くなった。幸い、近くには誰も居なかった。
でも、僕はフェロモンが強いからいつ襲われるか分からない。怖かった。
急いで動こうとしたけど、体に力が入らない。向こうから音が聞こえた。顔を見て見るとそこには、唯翔が居た。
少しびっくりしたようすで、見ていたけどすぐにブレザーを被せてお姫様抱っこで保健室に連れて行ってくれた。僕は途中で意識を飛ばしてしまった。
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目を開けると、そこには唯翔が寝ていた。外を見てみると空は綺麗な夕焼け空だった。
保険医の話によると、僕が意識を飛ばしているときに保健室のベッドに連れてきてくれたらしい。しかも、彼はα 。
普通は理性が耐えられないところを耐えていた。僕は強いフェロモンにも関わらず、薬まで飲ませてくれていた。
僕はΩということを言えばよかった、と思った。そして、言おうと思った。
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