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秘密

日の出も近づいて、薄っすら空が明らんできた。 ラウの性現象も収まり、ゆっくりと結合を解いてくれる。 「んっ、ハァ…」 「大丈夫か?」 楽々とオレの身体を持ち上げて、汚れを舐め取ってくれ、あぐらをかくラウの左太ももに座らせてくれる。 「ん、意外と…、でも腰ガクガク」 なんだかまだラウがナカにいるような、腰が浮いているような不思議な感覚… 「すまん、」 困った風に耳を垂れ、謝るラウがやっぱり可愛く見えて、そっと頭を柔らかな毛ごと撫でてみる。 「ふふ、ラウ…このことは、みんなには言うなよ、気づかれても駄目だ」 特にレイには… その場で脱がされた布を再び身につけながら忠告する。 「何故?」 「今は、(むれ)に余計な不安を与えたら駄目だ、みんなに信頼してもらうためにもお前は(むれ)(おさ)としての役割を果たすんだ、お前はこの(むれ)に必要な存在だから」 「分かった」 「逢いたくなったら、また早朝に、みんなが寝てる間に逢おう?」 「あぁ、だがいつかお前をツガイとして迎え俺の傍に居させたい」 「…うん、オレも、いつか(むれ)のみんなに認められてラウとツガイになれたら幸せだと思う」 「そうだな、いつかなろう。俺も(むれ)を完全に統率できるように努力するから、約束だ」 そう、ぎゅっと抱き寄せられ、頬を寄せるラウ。 「ん、約束な…」 しっかりと頷いて、愛しいその毛むくじゃらな横顔にチュッと口づけする。 すぐ、大きな舌にペロリと舐め返される。 ラウに舐められると自然と笑顔が零れて、それを見たラウも微笑んでいるようで、些細なことでも幸せな気持ちがあふれてくる。 それからしばらく、二人で寄り添いながら未来のことを語らい、誓いのように…森の日の出を一緒に眺めたのだった。

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