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「おかしいな。初めてのくせにやけにスンナリ指が入ったけど?前、弄って感じた?しかも、中、濡れてる……
ウサギは本当にやらしいな。」
からかってるような声。
裏腹に獲物を狙うような熱い目。
「し、寝室に……」
「ダメ。」
「や、ァ……あ、あぁっ!!」
嫌がる俺は完全無視。何度も何度も指で虐められて、ヘナヘナとしゃがみこんだ。
腰を持ち上げられて、光牙のが後ろに触れてビクッと体が震える。
ほ、本当にするんだ……!
痛いのかな……
怖い……
…………怖い!!
ググ……
感じた事のない圧迫感。
「痛……いた、痛い!む、無理っ!」
あまりの痛み。全身の血の気が下がる。
裂けそうな位、痛くて思わず叫んでしまった。
光牙は俺から離れた。
ど……どうしよう。
つい、痛みに我慢出来なくて……
怒らせた……?
ドクドク……
冷や汗が流れる。
俺は大金を貰う代わりに、ここにいる。
返品されたら、どうするんだ。
仕事も辞めちゃったし。明日からの生活の保証なんて……
痛い位……我慢しろ…………!!
俺は借金を返し、この人は大金を支払って俺を買った。子供を孕ませる為に。
自分を売ったのをもう忘れたのか!
手が震える……
いや。手どころか、体中、震えてる……
「……ご……ごめ、ん……なさ……
大声出し……たりして……あの。つ……次は!
が、が……我慢す、るので……
挿れ、て……く……ください!!」
声まで震えてきた。
怒らないで……
不意に獣人に虐められてた事を思い出す。
ここを追い出されたら俺は……
フワ……
不意に頭を撫でられる。
「よしよし。とりあえず、落ち着け。お前、初めてだもんな。怖かったか?
おー。ふわふわ……ウサギの耳は柔らかいんだな。」
驚いて顔を上げる。
「初めてで入んないのはよくある事だ。発情期が来てないなら尚更。
痛いの我慢してまでする必要はない。毎日、ちょっとずつ慣らしてやるから、そんなに気にするな。
大丈夫。それまでに色々仕込んでやるよ。」
怒らないどころか……
気を遣ってる……?
「ごめ……ごめんな、さい……」
ボロボロ……
我慢してた涙が溢れる。
「馬鹿。泣くなって。
俺はベッドで泣かせるのは好きだけど、ガキの涙は苦手なんだよ。」
指で目元を拭かれた。
…………優しい。
ガキって……
4つしか違わないのに。
「大体、お前、痩せ過ぎだから、発情期が来ないんじゃねぇの?多分、発情期が来たら問題ない。まずは太らせないとな。
とりあえず何か食おうか。苦手なものは?」
言ってもいいのかな……
「ピーマンはちょっと苦手ですが、我慢すれば食べれます。」
「はは。ピーマンって。子供かよ。
じゃあ、好きなものは?」
あ……笑った……
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