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甘いキス。目眩がしそう…… キスって……ただ、唇を合わせるだけかと思ってた…… 本当は……こんなに…… ずっと一人ぼっちだった。こんな風に誰かと抱き合ったり、キスする日が来るなんて…… 優しく抱きしめられたら、ジワリと何かが零れそうになる。 「…………脱がして。」 光牙は唇を離して俺を見つめた。 カチャカチャ…… ベルトが上手く外せない。 「…………焦らすなよ。」 頭の上から声が響く。 「出来ない……」 「早く……」 掠れた声にドキドキしてしまう。 光牙のしてる時の顔…… 少し意地悪で熱っぽい目。 …………なんか……見られてるだけで…… そんな事考えてたら、またキスされた。 深くて力が抜けるみたいな……キス…… 「今日は素股でしようか?後ろ向きで指入れながら本当にヤッてるみたいな感じに。」 「…………後ろ?」 つい、よろけて光牙にもたれかかってしまう。 「また、キスだけでふにゃふにゃしてんのかよ。本当に可愛いね。 そう。ソファに手をついて後ろを向いて。」 「こう?」 「うん。いい子。足閉じて?」 言われた通り足を閉じると尻尾を撫でられて、体がビクッと震える。 「尻尾、感じるの?」 「んん……違……ヤッ!」 尻尾撫でられてビクビクしてしまう。 「くす。全然嫌がってないくせに。 ホラ……濡れてる。」 中に指が入ってくる。 前触られながら、足の間に光牙のが入ってきた。 「……ぁ……!アッ……」 これ、お互いのがぶつかって…… 「どう?本当にしてるみたい? 指、吸い付いてきてるぜ?やらしい体だな。本当はここに入れるんだよ。俺のを挿れて奥まで何度も出し入れして中に出して、俺でいっぱいにする。」 …………そ、そんな事言いながら、しないで! 恥ずかしい……! 本当にHしてるみたい…… 耳元で光牙の吐息が響いて、前も後ろも攻められて何がなんだか分からない。 「……ア!!こ、ぅ……が……ヤッ! もう駄目……!あぅ!」 「イキそう?」 耳に息が掛かって……! ゾクゾクと体が昂ぶる。 「嫌……あ、ア!アアァァッ!!」 呆気なく達してしまい、それでも光牙は許してくれなくて立て続けに攻められた。 感じた事のない快感。段々、力が入らなくなってくる。 流されたら、俺はどうなるんだろう…… 終わった後、フラフラになった俺を光牙は風呂場へ抱っこで連れて行ってくれた。 優しい……し、温かい…… そこでも何回もキスされた。頬に髪に首に口に。光牙の手は優しい…… まるで……恋人みたい……

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