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あっても無くてもよさげな設定を呟くコーナー

あっても無くてもよさげな設定をひたすら呟くひとりごとコーナー。 〇圭一の進学時の年齢について・・・。 圭一は六歳ごろから、尋常小学校に四年ほど通っていました。そこから小学校高等科に入るはずが、家の都合で通う事が出来なかったので、数年間。家業を手伝う傍ら自宅にて、兄の解説付きでこつこつ勉学を続けていました。 家業云々の事情が無ければ、二つ離れた村の中等学校や高等学校の尋常科を卒業した後に、大学予科や高等学校の高等科に行くのですが、真ん中をすっ飛ばして高等学校へ合格してしまい、その後に東響大学も合格してしまったので、周囲が二十歳を過ぎている中、十九歳はひとりだけ・・・という設定になります。 学校に行っていなかったのに何故それが出来たのか・・・?という部分ですが、答えは至極簡単で兄の悠一が本の虫だったのです。彼の叔父、霧谷慶三氏と信太朗氏が実家に残していった凄まじい量の本。辞書。ノート。それらは乱雑に置かれた状態で霧谷家の空き部屋に何年も放置されていました。 霧谷家には男子が三人。佐久造。慶三。信太朗(養子)。 長男の佐久造氏は圭一の父親です。次男の慶三氏は東響へ。 三男の信太朗氏は・・・現在行方不明となっております。非常に変わった青年で奇妙な物を好む習性があったようです。十代の頃。カバンを手にしていきなり家を飛び出したかと思えばひと月後にふらりと帰って来て本と旅の記録ノートを大量に置いて行く。 また家を飛び出して行ったかと思えばふた月後に帰宅してまた変な本と旅の記録を大量に置いて行く。その繰り返しでした。 めずらしいのがいたからとワニを担いで帰って来た時には、今まで何も言わなかった父(圭一から見れば祖父)が「返してこい!」と怒鳴ったようですが・・・。 なかなか豪胆な所のある人物です。 現在は国の外を見に行くと言い残してどこかにいます。多分。 彼の口癖は、「どんなに身分が貧しかろうが、身体が弱かろうが、得た知識を血肉にすれば誰にも取られることはない。知らぬよりは知っておいた方が良い。それらはけして無駄にはならんのだから。だがな、悠坊。それらをどう生かせばいいのか。いずれお前はそこにぶち当たる日が来るだろう。そうなったら自分でどうすればいいか考えろ。」と常に悠一に話していたようです。 それを悠一は常に頭に入れていたので、床に臥せりながら貪るように本を読み、信太朗が家にいたら、本を片手にあれこれ話して、聞いて、書いて、独学であらゆる知識を頭に詰め込んでいったのです。ですが詰め込んだだけでは意味が無い。 その壁にぶち当たった頃、ふと、畑でひたすら鍬を持って働く弟の姿を目にします。 特に小言を言うわけでもなく、溌剌としているわけでもない実弟。 自分よりも恐らく弟は長く生きるだろう。で、あるならば自分に出来る事は何か。そう考えた彼が先に見た景色。 それが、今の圭一に繋がっています。 ちなみにこの世界に登場する東響大学ですが、帝国大学という名称にはなっていません。 創作世界の設定なので、実際の学校・大学等の名称・制度とは異なります。 予めご了承ください。 〇圭一の住む下宿屋に関して・・・。 玄関を開ければ共用靴箱、管理人が常時住む家の二階に彼は住んでいます。 下駄を脱いで廊下を登り、扉を開ければ畳が見えます。扉近くの右側。 畳の一畳分が土間になっており、土間に炊事場があるので、圭一は下駄か草履を履いて土間で調理をしています。炊事場には水がめと小さなかまどがあります。 最初は七輪が置かれていましたが、外で七輪を使うのが面倒だと部屋で使う者が多く、ボヤ騒ぎや中毒を起こす者が下宿内で出てしまったので、家主が七輪を撤去、かわりにかまどを設置しました。 学生だけでなく、働く者も住んでいる為、帰宅時間がバラバラであり、帰宅時間に合わせて主人が飯を用意することが出来ない為、各自で調理せよとの理由から土間に炊事場を設けています。 このかまどで圭一は味噌汁や煮炊き物を作っています。実家から持ち込んだ土鍋で飯を炊き、焼き物は焙烙を使用し、卵焼き鍋は持っていません。 使っていませんが火鉢もあります。鉄製のやかんで湯を沸かして飲んでいます。 水は下宿屋の中庭に設置してある共用井戸を使い、水がめに貯めて使用前に煮沸して使っています。(コレラや赤痢といった感染症予防のため。) 排水は常時貯めて家主の居住スペースの炊事場に設置してある置き流しに皆が捨てに行っています。・・・それなら炊事場を使わせてくれても良いじゃないの・・・と住民は思っていますが、下宿屋を追い出されたくないので黙っています(笑) 物語に登場する『かんてき』は七輪の事です。 関西では七輪の事を「かんてき」と呼んでいたので、関西地方に住んでいた圭一は「かんてき」と呼んでいます。 ちなみにこの物語には大正12年の関東大震災は登場しません。 ちょくちょく小さな地震が起こっている設定です。 後の戦争も無い設定になっていますが、警察官の服装は軍服。サーベルを所持しています。 地方出身者も多く住む町なので『巡邏殿』と呼ぶ人『巡査殿』と呼ぶ人。様々です。 コロッケの唄→ライスカレーに変えています。 色々と細かい部分は目をつぶって頂けると助かります。 〇参考になるかならないか分からないけど、身長設定について・・・。 圭一の身長はおよそ156cmほど。これが本人曰く最大のコンプレックスらしい。 要の身長が169cm。ひょろ長い斎藤が180cmあるかないか。橋谷は173cmくらいかな。 なんで身長が出て来るのかって・・?内緒です(笑) では、ごゆっくりお楽しみください。 〇参考資料として使用させて頂きました。 Wikipedia(日本の学校制度の変遷・フライパン・ケチャップ・オムライス・ウスターソース・コロッケ・卵焼き鍋・水道・上水道・土間・七輪・オーブン・台所・日本の警察官)様。 廣済堂出版 作画のための和装男子徹底ガイド 和装男子研究会編 様。

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