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第4話

「ゆうくん、落ち着いてきたから先にご飯食べておいで」 母の香織(かおり)に言われて、祐羽は遠慮無く店の二階にある部屋で一足先に昼の休憩に入ることにした。 「それにしても、お父さんとお母さんって本当に凄いなぁ」 高校卒業の後、店を手伝い始めて一番実感したのはそれだ。 朝から晩まで疲れているはずなのに、ふたりとも笑顔と元気を絶やさないのだから本当に両親に対して尊敬しかない。 途中で休憩があったり客の居ない時は椅子に座ったりも出来るが、それでも基本的に立ちっぱなし仕事なので疲れは溜まる。 「一年経った頃には僕も体力ついてるかなぁ?」 そう漏らしながら箸を動かし口へとおかずを運んでいくが、疲れは思っているよりも酷くまかない用の弁当をなんとか食べ終える頃には限界だった。 「ううっ、もうダメ…」と溢し、ゴロンと畳に寝転がってしまう。 食べて直ぐに寝転がるのは行儀も良くないし、体に良くないと分かっていても体は正直だった。 転んだら一気に力が抜けていき、休憩モードに突入する。 そして、ちょっとだけ…と眠りの態勢に入った祐羽だったが、大切な事を思い出す。 「あ。薬…」 決して病気というわけではないが、祐羽ちは定期的に飲まなければならない薬があった。 それは抑制剤という特別な薬で、発情期の一週間、朝昼晩の一日三回飲む必要がある大切な薬だ。 薬を飲まなければならない理由は、訪れる発情期を抑制する為だが、それは祐羽が男Ωという性を持つことに起因する。

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