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第7話

どれだけ時間が経ったのかミケには分からないが、暗いので夜になっている。 この場から立ち去ろうと動こうしても、ご丁寧に両手首、両足首を縄で縛ってくれているので、うまく体が動かせない。 夜になって空気がひんやりしているから自分の体が嫌という程に熱を持っていることを余計に感じてしまう。 昇降口では感じていなかった、今の自分に生じている変化だった。 「よぉ、起きたか」 「レオポルド君、縄を解いてください」 「そうはいかねぇよ。お前今辛いだろ?」 「この体の熱は君の仕業なんですか?」 「少し発情促進剤を打たせてもらった。お楽しみはこれからだ」 そういうと、レオポルドはミケの制服を剥ぎ始めた。 シャツを無造作に剥がれ、ボタンが飛び散ってしまった。 肌着にしているTシャツを破られ、素肌が晒される。 鎖骨、首筋、脇腹、お腹、肩…。 ありとあらゆる所をガブガブと噛み付いてくる。 このまま食われてしまうのではないかと恐怖した。 しかし恐怖は杞憂に終わった。 噛まれた所を今度はペロペロと舐め始めた。 痛いのと気持ちいいのが混ざり合って変な気持ちになった。 それと同時に、下半身の中心に熱が集まる感覚があった。 ミケのそれは形を変え、天を仰いでいた。 「だいぶ気持ちよくなってきたみたいだな。お楽しみはこれからだ」 そう言うと、レオポルドはミケのスラックスと下着を脱がした。 ひんやりとした空気が下半身を撫で、ふるりと腰が震えた。 どこから取り出したのかレオポルドはローションをミケの後孔に塗り付け、ほぐしにかかった。 身を捩って逃げようとするが、ジャバタスとマルゲイに押さえつけられていて逃げられない。 後孔に指が二本入り、ぐちゅぐちゅと卑猥な音が鳴る。 耳を塞ぎたいけど両手首を縛られているから、聞きたくなくても卑猥な音は嫌という程耳に入ってくる。 その音を聞いているだけで、異常に興奮していた。 自分の体なのに制御できなかった。 快感に溺れていった。 「まだきついが、入らなくはないだろう。お前らちゃんと押さえつけておけよ」 レオポルドは手早くスラックスと下着を脱ぐと、膨張した自身にローションをかけ、ミケの後孔に押し入ってきた。 「や…だ…っ!」 ミチミチと音がしているような気になるくらいの圧迫感がミケを襲う。 慣らすようにゆっくり押し入ってきたレオポルドは全部入ったところで満足気に口を弧の字に歪ませた。 「お前のここ、おいしそうに俺を咥えこんでるぞ。もっと喰わせてやるよ」 ゆっくり腰を動かし始めた。 最初は圧迫感ばかりだったのに、次第に気持ちよくなっていった。 時折ミケのいい所を掠め、ビクンと体が弓なりに反った。 ミケのいい所を見つけたレオポルドはその部分を徹底的に刺激し、あっという間にミケは果てた。 しかし、レオポルドは容赦せず、ストロークを止めない。 「待っ…今…イって…っ」 「待てって言われて待つ奴がいるかよ」 だんだん終わりが近づいてきたのか、ストロークが早くなってきた。 「そろそろ…一番奥に出してやる…よっ!」 レオポルドが思いっきり腰を打ちつけた直後、ミケの中でビクビクとレオポルドが白濁を出した。 相当な量が出たのかなかなか抜かない。 全部出し切ってゆっくり自身を引き抜くと、収まりきらなかった白濁が後孔から溢れ出てきた。 その卑猥さを目の当たりにしたジャバタスとマルゲイが興奮していた。 「俺は満足したからお前らで好きにしていいぞ」 やっと終わったと安心していたミケは再び襲われることとなった。 そして、ジャバタスとマルゲイが満足したのは、満月が頭上に来る頃だった。 放課後に別れて先に戻っているはずのミケが帰って来ないことを心配したライアンは夜通し探した。 寮母さんに事情を話し、外出禁止時間での寮からの外出を許可してもらった。 そして意識を飛ばし、無惨な形でボロボロなミケを見つけたのは夜が明ける頃だった。 ミケを自分の制服で包み込み、横抱きにして寮に連れ帰った。 寮母さんはただならぬ様子を察して、ミケの門限破りの罰を見逃してくれた。 部屋に帰り、風呂に入れてやる。 所々痣になっている。 それだけ抵抗したのだろう。 手首と足首には真っ赤に擦れた傷が生々しく残っている。 傷に水がかかって沁み、ミケの体がビクついた。 ようやく意識を取り戻した。 「あ…」 「ミケ、大丈夫か?」 「あ…」 「ミケ?」 本来の発情期ではないので、今回のように発情促進剤を使用して交尾したところで妊娠することはない。 しかし、精神的ショックによりミケはしゃべれなくなった。 その日からミケは心を閉ざした。 信頼していたライアンにさえ、心を開くことはなくなった。

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