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第4話

蒲田に手を振って、柊木くんと外に出る。 1月ということもあり、かなり寒い。 「寒いねぇ…、絶好のゲーム日和」 「ゲームに日和とかあるの?」 「いや、だってこんなに寒い日はこたつでゲームが1番でしょ?」 「梁瀬くんは寒さに弱いんだね」 「まぁね。暑いのも嫌いだけど」 「そっか」 「あ、暑い日はね、クーラーつけてアイス食べながらゲームする」 「インドアだからこんなに色白なのかな?」 「むっ…。柊木くんだって、結構白いじゃん」 「冬は外で部活できないし、長袖だから白いけど、夏は焼けるから黒いよ?」 「あー、確かに。夏は蒲田も黒くなってたかも」 「蒲田…、ね」 「どうしたの?」 「いや。本当に仲良いんだな、と思って」 「まぁ、僕は蒲田くらいしか友達いないんだけどね」 自虐ネタを使ってみたけど、柊木くんは笑ってくれなかった。 っていうか、なんか深刻そうな顔をして悩んでるみたいだった。

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