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第123話(sideアゼル)

♢ 「いや〜まったく当初の目的は果たせてなかったケドいい事聞いちゃったわぁ。ね〜魔王様ぁ?」 「………」 石化するライゼンを放置して、作戦会議室に戻ってきた俺達。マルガンはリベンジマッチもこっそり様子を見ていたんだ。 暫しの放心の後帰還した脳内桃色コンビは、取り敢えず執務室で新たに浮上したシャルのとんでも発言について考える事になった。 あははは〜!とパッションピンクなソファーに座りながら気楽に声をかけてくるマルガンとは違い、俺は腿に肘をつき、物事を処理する為に真剣な顔をする。 落ち着け、落ち着くんだアゼリディアス。 順番にゆっくりと考えよう。 まずシャルは俺を抱きたい発言をユリスにしていた。 だが俺はシャルの方が可愛いので抱かれるべきはシャルだと思う。 そう思っていた矢先、シャルが俺を可愛いと言った。ここまでは理解した。 それでシャルには俺が可愛く見える事は不本意ながら知っていたが、可愛いで思い出した抱きたい発言の裏を取るべく真剣に聞いてみたわけだ。 しかし答えはノー。 これには俺も頷いた。 しかしその言葉にはいろいろおまけがついていた。ここがミソだ。 理由は趣味が合わないからしたいと思わない。 って事はだ。 シャルは普段趣味じゃないセックスに、持ち前の大丈夫だ精神と俺への愛で付き合っていたって事か? その思考に至って、俺はハッとした。 ここであの下手くそ発言が繋がるぜ。 性癖にあわねぇから満足度が低かったってワケだな…! これには俺も諸手を上げて喜んだ。 可笑しいと思ったんだよまったく。 持ち前の勤勉さで知識をつけ、まっさらな身体のアイツに尽く実践した日々。 結果あんなに敏感でどこに出しても恥ずかしくない、ドエロい身体になったんだぜ?夜の相性は悪くねぇ。 問題はメンタルだったのだ。 性癖に突き刺さってないから物足りなかったのだろう。 それを踏まえて。 続いたシャルの提案は野外だった。 「確かに野外プレイはした事ねぇよ。正直悪くねぇ、いや寧ろしたい。そりゃエロい雑誌を借りて読んだ時やってみたいと思ったからな。でも誰かにうっかりシャルの痴態を見られる可能性は無視できねぇんだよ…!」 「魔王様……ここはあえて言おう……見せつけるのがたまんないんだと!好奇心で見に来た出歯亀野郎に〝見ろよエロいだろコイツ、これ俺のなんだぜ?〟とドヤるのが禁断の蜜の味なんだと!」 「んんん…ッ!そ、の後……出歯亀野郎を殺してもいいなら…ッ!いややっぱダメだっ!最中のアイツは汗の一滴まで俺だけ知ってればいいんだよ!」 「男の欲望より独占欲が勝つとは…っ」 チャラ男には真似出来ない!よっさすが魔王様!と拍手をされた。うるせぇほっとけ。独占欲むき出しは公認されてんだよ! まぁ、それはシャルもやっぱり恥ずかしいと思い直していたからいいんだ。残念には思ってねぇ。グルル。 でもその後まさかの何人かでという、乱交プレイの提案は全身全霊却下した。 いくらシャルがもしそうしないと興奮しないと言ったとしても、俺以外に触らせるわけねぇだろッ! 死ぬぞ、俺も相手も。 メンタルと物理的にと。

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