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第141話※

クチュ、と水音を立てて指を引き抜くと、栓をなくした窄まりから、何度も奥で注ぎ込んだ種が溢れてくる。 少し背を丸め、腕を伸ばし、足首と纏められた姿で目を塞がれたシャルには、自分がどれほど酷い、アゼルとしては最高な様相になっているのかはわからない。 シャルが参考書のように読み込んでいた雑誌を見ながら、アゼルはすっかり上機嫌だった。 目隠しをしてこのウキウキとした笑みを浮かべる顔を見えないようにしていた方が、豪胆なシャルが珍しくしおらしく許しを乞うので、胸の内が擽られる。 拘束しようと思ったのは、雑誌のプレイをローディングしたささやかな仕返しと、普通に趣味だ。 アゼルは先程まで虐めていた閉じきる力もないそこに、衰える事なく勃ちあがるモノを押し当て、ズプリと突き刺した。 「ぅ、く……なん、っ」 「指が嫌ならこっちをやるよ」 「ひ、あっ、や、!」 未だ終わらせる気がない言葉に、シャルは体力がもう毛程も残っていない自分の身を案じて、青ざめた。 だが達する事ができなくとも、身体は否応なしに快楽に喘ぐ。 蕩ける柔らかな肉はきつく締め付けることはなかったが、仕込まれきって反射的に収縮を繰り返し、奥へ奥へと吸い込むように求めてくる。 アゼルは一突きごとに角度を変えて抽挿を繰り返しながら、汗ばんで波打つ胸に手を当て粒を捻り、押し潰し、手のひらでくるくると円を描くように擦り込んだ。 「ぅ、ン……ッぁ……」 身を丸めてビクビクと悶える姿が可愛い。 いつまででも交わっていられそうな気分だ。 緩急をつけながらも攻めるのをやめないアゼルは、ニヤニヤとうかれた笑みを浮かべつつ、上体を寄せ耳元にふぅ、と息を吹きかける。 「あぁ…っ」 「身動きとれねぇのはイヤか…?見えない方が感じるだろ…?もう無理だって言う割に、お前の中は食いついて離さないぜ」 「っ……いっ、言わないで、くれ…っン、ぅ」 「言って欲しいくせに……」 からかい混じりの言葉を吐くと、シャルはゆるゆると首を振るが、顔を赤らめ、身体は嬉しそうにもっとと求めてくる。 悦んでいるのは誰の目にも明らかだが、本人だけが知らない様だ。 「こんなに乳首尖らせて、お前明日服着れんのかよ。ククク、擦れてイクんじゃねえか?」 「ヒ…ッぁ、あ、っ、嫌、ぁ」 グリグリと赤く色付いた突起を摘むと、それは一層顕著になる。 アゼルは耳元にあった唇を首筋に寄せ、順に濃い鬱血痕を咲かせていった。 既に全身にも散りばめられているそれは、普段歯型が多いものを我慢している分、数は多い。 そして指で摘んでいたのとは違う方へたどり着いた唇は、優しく包むように食んで安心感を与え、すぐにガリッとややきつく噛み付いた。 「いっあ゙ぁっ、!っ、っ、」 カリ、カリと痛みと快感の間の力加減に、シャルは目隠しの下で目を見開いて悲鳴を上げる。 噛み付きと言葉攻め。 ちょっと痛くてちょっと恥ずかしい、聞き及んだ彼の性癖をきちんと心得実践する、愛情深い魔王なのだ。 アゼルは内心胸を張って励んだ。 決していつもより過激な意地悪がしたいわけではない。……ないのだ。

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