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あれからの話 後編

【将也視点】 真実は伝えられなかった。 幸宏が親友の俺に宛てた、最後のメール。
内容は酷いものだった。
掻い摘むと、「いつか が他の誰かと幸せになる事なんて許せない。俺が死んだのは、いつか の所為だ。一生後悔し続けろ」ということだ。
 「お前なら分かってくれるだろ?」と書かれたメールに、残念ながら、俺は寄り添えなかった。
胸糞悪い。こんなもの寄越しやがって。 心配になって、いつか に会いに行った。
タイミング良く会うことのできた いつか の、どこか儚げなその姿は、以前の彼とは違った雰囲気で、俺は、強く惹かれた。 幸宏。お前は、俺にメールを送るべきでは無かった。 俺が、いつか に真実を伝えることは、この先無いだろう。 その代わり、"最低の恋人"のお前を、"最高の兄貴"にプロデュースしてやるよ。

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