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第14話 R18
「ヒャア! あ、アァ! やめっ……」
ベッドであられも無い声を上げているのは黒だ。
これが自分の声なのかと、黒自身驚く。
「黒が好き。愛してる。俺のΩ」
白は無遠慮黒の腰を掴むと、大きくなった己の陰茎を黒の濡れた肛門へと押し当て、グッと腰を進めた。
「あ、あぅらめ、魔力が……」
「僕が守るから」
白は黒の項にキスをする。
「僕の番になって……」
そう呟くと、黒の項に歯を立て、深く噛み付いた。
「ひぐっ! 噛んだ……」
白に噛まれた。そう思うと幸福感が溢れた。
白に番にして貰った。そう思うと嬉しくて堪らない。
ずっと気付かない振りをしていたのだ。黒はもうずっと前から白を愛していたのだと思う。
ラオンに何をされても気持ち悪かったのに、白にされる事は気持ち良くて堪らない。
「ごめんなさい黒。貴方を誰にも渡したくない」
白はそう呟くと、噛んだ場所を舐める。
更に腰を進めた。
「ん、良い。白になら何をされても良い。アァー……」
「黒?」
白に抱き着き、甘い声を上げる黒。
その顔は人間の様に変わっていた。
褐色の肌、黒い髪、瞳は海よりも深い青だ。堀は深く、凛々しい。
「可愛い……」
唇も人間のソレであり、口づけがしやすくなった。
「んん、ふぁっ…… んあっ……」
初めてのディープキスに、黒は上手く息を吸えない様である。
「全部入った。ねぇ、僕が入ってるの解る?」
「うん、ここにいる」
黒は嬉しそうに腹部を撫でる。初めてなのに痛みは無かった。ただただ幸せであった。
「あまり煽らないで、止まれななくなる」
白は黒の腰を掴むとユックりと引き抜き、再び奥まで突き入れる。
「ああっ、あん!あ、アァ、ひもちぃぃ…… 白! 白!」
「うん。ねぇ、本当に初めて?? 心配になるなぁ」
「初めて、白が初めて! アンアン!」
「っ……も、中に出すよ?」
「ん、出して! 中に出して! 白の赤ちゃん孕まさせてぇ……」
「えっろ……」
黒の痴態に白は更に興奮を覚える。白の陰茎には瘤が膨らみ、抜けなくなる。
心なしか黒の腹も大きくなった様に見えて、ヤラシイ。
「ん…… 苦し……」
「ごめん。出る……」
「ヒヤッ! んあぁ……」
ビシャッ!! と、熱いものが中に溢れ出す感覚に黒はただ必死に白にしがみつくのであった。
目覚めるとソコは知らない部屋である。
ここは何処だとキョロキョロしていると、ラオンが部屋に入ってきた。
「ここは自分の部屋です。貴方の部屋は大惨事でしたので……」
「そうか、有難う」
「いえ、私は王に酷い事をしてしまいました。貴方の為だと言いながら、自分の事ばかり。私は貴方を愛していました」
「そうか、済まない。俺は……」
「ええ、解っていました。貴方は私の腕の中で何度もあの人間の名前を呼び、助けを求めていましたから……」
「え?」
俺が白の名前を…… 気づかなかった。
「白は?」
「国民を説得してくると出ていきましたよ。何でもこの国の王様の息子だとか」
「へー、え? 何て??」
それはどう言う?? 黒には全く理解出来なかった。
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