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18カラット~金獅子の音~
帰り道・・・
リオンがアゲハに先に森を出るように言うと、
俺の方へと振り向き
俺と向かい合わせになったかと思うと
ジッと俺を暫く見ていた・・
「お前・・私と契約しろ・・内容はサラスと同じだ・・私を呼び出すと言う類 の契約だ・・お前にも私にも危険はない」
「なんだ・・深刻な顔して何かと思ったら・・必要ねーよ・・契約なんてお前らに不利なだけだろうが・・」
「そうだな・・獣も人間も本来なら契約を嫌がるものだ・・獣は一方的に呼び出され力を利用されるのを嫌い、人間は契約時 に獣に触れるのを忌み嫌ってな・・・・・・だが、私はお前と契約したい・・何かあった時、サラスだけでは不安なのだ・・女神の力は身を守るのには良いかもしれんが、攻撃には向かん・・お前の身に危険が迫 った時サラスだけでなく私も一緒に呼べ・・お前の力になりたい・・」
「あのさ・・気持ちは嬉しいんだが・・」
「契約せんと言うなら!お前をこの森からは出さん!」
「おいおい;急にどうした?・・落ち着けよリオン」
リオンが身を低くして威嚇してきたかと思ったら、
行き成り襲い掛かってきた。
俺は仰向けに倒れ、そこへリオンが覆いかぶさって俺の胸の上に前足を乗せた
「いってー・・この体制お前に最初に会った日と同じだな・・」
そう言った俺の口の中にリオンが自分の舌をグイグイ押し込んできた
「んうっ!?・・・んーーーっ!!!」
無理だ!!苦しい!苦しいから!
こいつ多分自分の舌を全部俺に突っ込もうとしてやがる!
サイズ考えろ!無理に決まってんだろーが!
俺は下からリオンの胸を蹴り飛ばして俺から引き剥がした。
「ハア・ハア・アホか!お前全部舌入れる気だっただろ!入るわけねーだろーが!・・ってか!行き成り何すんだ!」
「っ・・!相変わらず一筋縄ではいかんな・・森にお前が居ない時、お前の事が心配でならぬのだ・・この私がこんな小さな子供に振り回されるなど・・思ってもみなかったが・・私もサラスと同じ様にお前を・・愛(あい)らしいと思っておる・・だから・・頼む・・私と契約を・・」
「あ~・・・今の契約しようとしてたのかよ・・わかった・・わかったよ契約はするよ・・だが!お前の舌を全部入れるのは物理的に無理だ!お前もっと小さくならないのか!?体の大きさ変えられるだろ!」
俺がそう言うとリオンの体は光に包まれ、
そこに現れたのは緩いウェーブが掛かった金色の長い髪、
長身で25歳位の人間の男が光の中から現れた・・
でも尻尾が四本あるので間違いなくリオンだと言うのはわかる
「おまえ!?そんな若かったのか!?」
「初めてこの姿を見て、まずそんな事が気になったのかお前は?・・それほど若くなどない・・私は今年で711歳だ」
「な!?なな・・ひゃく・・・・・・・お前寿命は?」
「1500歳位だ」
「アハハハ・・ビックリですね・・そりゃ・・;」
俺が「儚(はかない)いな・・人間って・・まさか!サラスやアゲハなんかも・・?」とブツブツ言ってると
リオンが俺を抱きかかえ、自分の額を俺の額にくっ付けて俺の目を見ながら
「契約すると、さっき言ったな」
「そうだたっけ?」
俺が顔を背けると、リオンがグイッと俺の顎を掴み自分の方へと再び顔を向かせた
「契約すると言ったぞ!お前は」
「分かってるって;ただの冗談だろ・・まったく相変わらず冗談の通じない奴だな」
「こんな真面目な時(とき)に冗談など言うものではないぞ!」
「はいはい、俺が悪かったよ」
「・・もうよいから、口を開いていろ」
「っ・・んっ・・」
口を開いたと同時にリオンが舌を入れてきた
動き回るリオンの舌を感じながら俺は思った・・
契約って・・これただのキスだよな・・?
まあ・・じゃあ俺も応戦してみるか・・
俺はリオンの首に腕を回しリオンの舌に自分の舌を絡ませていった
「《なっ!応(こた)えて来ただと!?》っ・・!?」
リオンが驚いて目を見開いて俺を見てきたので、
その目を見ながら俺はニヤリと笑った。
「んっ・・ンンっ・・」
リオンも俺も深くすればする程、互いに声が漏れていった。
暫くするとガクッと膝からリオンが崩れ落ちたので
俺は落とされないように更にリオンの首に掴まった
「おっと!危ねーな!・・・俺の勝ちだな・・ってか・・そんな綺麗な顔して長生きしてんのにヘッタクソだなお前・・経験あんまねぇだろ・・で?今ので契約済んだのか?」
「ハア・ハア・ちょっと黙っておれ!何てことだ・・この私が・・・・契約は済んだ・・それよりお前その技何処で覚えたのだ?・・それと私は今まで不利になるような事はしたくなかったんでな、契約も初めてだし口付けも初めてだ!下手なのは仕方あるまい!お前・・その歳で、そんなに経験を積んだのか?」
んー・・説明面倒だから、適当に答えておこう
「いや・・俺も《この体では》初めてだが・・あー・・本で読んだんだ!」
「そんな本まで読んでたのかお前は・・」
「『ルーク』だ」
「ん?」
「お前一度も俺の名前呼んだ事ねぇだろ」
「そうであったか?」
「そうだよ・・ちゃんと今度からは名前で呼べよリオン!んじゃ・・アゲハ待ってるし帰るとしますか」
そう言って俺はリオンの腕の中から出ようとすると
俺を抱えたまま、その場に座り込んでいたリオンが
再び俺を自分の腕の中へと戻した。
「ルーク・・」
「おっ!早速 呼んだな、どうした?」
「もう一度・・」
リオンは俺を自分の方へと向かせると
再びキスをしてこようとしたので、俺はペチッ!とリオンの顔に手の平を押し付けた
「何だ・・この手は邪魔だぞ」
「何だは俺の台詞だ!お前また契約する気じゃねーだろーな!サラスの時みてーに!別なもんまで勝手に契約されたくないんですが!」
「私は、そんな事はせん!」
「じゃあ!何するつもりだったんだ!」
「ただ!気持ちよかったから、もう一度したかっただけだ!」
「ほらみろ!やっぱり契約を!・・・ん?・・気持ちよかったから?したいって言ったのか?」
「そうだ・・」
「・・契約はしないんだな?・・・絶対って約束出来るか?」
「ああ・・約束しよう、お前の了承も無しに契約は絶対にしないと」
「さっきは了承もなしに襲ってきたけどなお前・・」
「あれは!お前が断るからだ!それに!」
「あー!もーいいよ・・わかったから、それ以上言うな俺も気持ちいいのは好きなんでな・・そう言う事なら良いぜ」
俺は先程の様にリオンの首に腕を回した
「リオン・・ほら、したいんだろ・・来いよ」
リオンの喉がゴクリと鳴ったかと思うと、
俺はリオンに後頭部をグッと押され飢えた獣の様に口付けられた
「んっ・・ん・・!っ・・!」
リオンは舌を絡ませて何度も角度を変えてくる・・
どれ位時間が経ったのだろう・・
アゲハが森の外で待ってるので、そろそろ終わらせて欲しいのだが・・
リオンは、まだ夢中で俺の口内を舌で犯し続けていた
「んんっ!んっ・あ・・おい!・んっ!・・・っ・・ちょっと!待て!」
俺がリオンを押し退けると
「なんだ・・?まだ終わってはおらんぞ」
「お前の終わりはいつだ!?いい加減にしろ!アゲハも待ってんだ!もう行くぞ!」
「・・わかった・・乗れ」
少し不満げな顔をしていたが
リオンは人型からライオンに戻り、俺を乗せて走り出した
「なあ!やっぱり明日城に来てくれよ!それで【金の竜】探してみてくれねーか?まだ生きてるって言ってただろ?」
「なに!?まさか会いに行くのか!?」
「ああ、それらしいとこ探したんだけど見つからねぇんだ」
「捕まっておるから平気だとは思うが・・お前、普通竜になんぞにあったら殺されてしまうぞ」
「まあまあ、いいから探してみてくれよ、竜は一度見ておきたい」
「・・・・・わかった・・探してみよう、明日お前の都合の良い時に私を呼べ」
「おお!そうだった契約したんだったな・・確かに、こう言う時に便利だな」
「それとアゲハは連れて行かん方がいいだろう・・」
「何でだ?」
「竜は妖精を食らう・・連れて行けば食われるかもしれんぞ」
「竜って妖精食うのかよ・・そりゃ連れてけねーな・・」
次の日・・俺達は城に700年前から捕まっていると言う
竜を探しに行くことになった。
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