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28カラット~勝敗の音~2

「・・・いえ!少しお聞きしたい事もございますので・・ああ、そうそうフェルド様 先程第一王子の側近のアルト様が貴方を探して居られましたよ?」 「え!?アルト団長が!?どこで会ったんだ!?」 「確か噴水広場の黄色い棟の建物で待ってると言っておられましたよ」 「げっ!遠くねぇ?!」 「彼女は話が終わり次第、私が責任を持って貴方の馬車までお連れいたしますので、どうぞ行って来て下さってかまいませんよ」 「そうか、悪いな!ツバキじゃあ後でな!」 そう言ってフェルドは去ってしまった・・そして俺はカールの方を向き喋ろうと口を開きかけた だが視界に入って来た光景に目を見開いてフリーズした 窓際の席で第一王子達が飲み食いしている中にアルトもシッカリそこに居たからだ! 「ん?どうかされましたか?・・・ああ、あれは第一王子達ですね」 こいつ・・フェルドに嘘をついた?何故? 何故そんな事する必要が・・・?おかしい!ヤバイ!嫌な予感がする! 早くここから離れた方がいい!コイツと居ちゃ駄目だ! 「そうですね、フェルドさんに伝えて来ますね!急げば追いつくと思いますし!」 俺は会場の出口へ走り出そうと回れ右をして一歩踏み出した所で  カールの腕がガッチリ腹部に回され彼の方へと引き寄せられた 「何故フェルド様にお伝えするのですか?」 カールは少し楽しそうな口調で俺の耳元で囁いた 「え、だってあそこにアルトさんが・・・」 ハッ!しまった!!焦りすぎて余計な事言っちまったぁぁぁぁ! 「あなたは、アルト様と面識が?」 そうだよね?そうなるよね!?何とか誤魔化すんだ! 「ええ、以前アルト様は私の働いているお店に来られて・・・」 「それは変な話ですねぇ・・・彼の話では第一王子の専属騎士になってからは第一王子と一緒じゃないかぎり外出は出来ないと仰っていたのですが・・・ご自分のご家族にすらもあえていないというのに?あなたの居る店へ?アルト様が?」 「そ、うです・・・第一王子と一緒に来られてまし・・」 「ふふっ・・それこそ、おかしな話です!だって貴方を一度見てみたいと、歌を聴いてみたいと我々に申し付けられた王族こそが第一王子ベノム様なのですから」 あ、ヤベッ!これ詰んだ・・・ もうっ!お兄ちゃんのバカっ!余計な事言って! 覚えてろよ!くっそ・・!あの第一王子だけはロクな事しねぇよな・・・まったく、どうすっかな・・・ 「あら、でしたら別の王子だったのかもしれませんね お店にはたくさんの方がいらっしゃいますので第一王子じゃなかったのかも・・・って、あの、ちょっと!いいかげん離していただけませんか!?いくら子供とは言え女性の体に許可もなしに触れるなんてちょっと失礼じゃありませんか!?」 腹に回された腕を引き離そうとジタバタするとカールが俺の耳に軽くキスをした 「そんな逃げなくてもいいじゃないですか・・・貴方と2人っきりで、じっくりとお話ししたいだけですよ・・・ねぇ?ルークお・う・じ♪」 イッッヤァァーーーー!!!どこで!?何でバレたのーー!!? 汗でメイクが落ちたか!? それとも踊ってる最中にスカートの中の俺のチン子でも見えたのか!? 「私と一緒に来ていただけますね」 「・・・はい」 俺は再び自分の部屋へカールと一緒に戻りソファーに座った 「それにしても随分と化けたものですねぇ・・説明していただけますよねルーク王子?その格好は何です?それに足は」 「あの説明していただきたいのは私の方なのですが・・ルーク王子?私の名前ツバキなんですけど・・どなたかとお間違えですか?」 「おや、これは驚きました まだシラをきる気ですか?首に石をつけた時は まさかとは思いましたが・・先程貴方が髪をかき上げた時に確信したんですよ耳の後ろに見えた・・・」 向かいのソファーに座っていたカールが立ち上がり俺の耳の後ろを人差し指で撫でる 「私がこの場所で貴方の体に夢中で口付けた痕がね・・・此処にクッキリと・・・それと、少し失礼いたします」 「え!?ちょっ・・・!」 バッ!と、上半身の服をまくられ俺の胸にカールの手が添えられた 「ほら、やっぱり・・・ここにもありますよ?私が残した口付けの痕が・・・ルーク王子まだ、お認めにならないのであれば此処から順に再現して嫌でも思い出させて差し上げますが」 カールの指が俺の唇を軽く突付くと顔がゆっくりと近づいてきた 「わかりました!認めますよ!僕はルークです!これで満足ですか!?」 まったく!よりにもよってコイツにバレるとは!せめてフェルド辺りだったら騙し通せたのに! 面倒な事になっちまったな 「いえ?満足のはずないでしょう?この美しい脚はどうしたんです?」 カールの顔の位置まで脚を持ち上げられ俺はバランスを崩し ソファーの上で両手を後ろについて自分の体を支えた 「ちょっと!急に危ないじゃないですか、脚なら生まれつきありましたけど?」 脚を持ち上げるな!パンツ見えちゃうだろ! 「違います、何故歩けるのかと言う事と、どうして少女の格好をなさっているのかを私はお聞きしたいのです」 カールが俺の脚を持ち上げたまま脹脛(ふくらはぎ)をまるで俺に見せ付けるかのようにゆっくりと舐めながら 俺の目を見つめ続ける眼鏡の奥の瞳はいい獲物(おもちゃ)を見つけた時のように楽しげだった 俺がため息をついて口を開こうとした時だった ロフト上のベットのある方から物音が聞こえた それに気づいた俺とカールが2人でそちらに顔を向け耳を澄ますと話し声が聞こえてきた 「誰か上にいらっしゃいますね」 「そのようですね」 あ!もしかして夜か!?けど、誰と話してるんだ? 「ルーク王子私が見てまいりますので、こちらでお待ちください」 「わかりました」 カールが上へと続く階段をのぼって部屋の奥へと進んでいく 「カール来るな!この獣は枷をしてねぇ!危険だ!離れていろ!」 カルトの声が聞こえてきた 枷をしてない獣か・・・やっぱ夜だろうな  「夜!こっちにおいで!!」 姿は見えないが上に居るであろう人物に大きな声で呼ぶと バタバタと足音がして夜の姿が上の手すり越しに見えた  夜も俺の姿を見つけると後ろから追いかけて来たカールとカルトをチラリと確認した後  黒い狼になり俺の元まで飛び降りてきた 「ルーク王子!危ない離れてください!その獣は枷をつけていません!」 「おい!カール!本当にあのガキが王子なのか?」 「お2人共ちょっと落ち着いてください!まずは話をしましょう、こちらへ降りてきてください!ヨシヨシ夜はよく頑張ったな」 俺が立っている隣にお座りをした夜の頭を撫でてやりたかったが俺の身長では夜の頭まで手が届かなかった為 胸のあたりを撫でると大きな尻尾が左右に揺れ俺を見下ろしている金色の瞳が嬉しそうに細められた カルトとカールが向かいのソファーの前まで来て夜を警戒するように見ている  俺がソファーに座ると夜も俺の足元でゆっくりとした動きで伏せをした 「ルーク王子落ち着いてゆっくりと、その獣から離れて此方へ来てください」 カールは短剣を片手に夜から目を離さずに言ってきた  その隣ではカルトも剣を片手に持って此方に向けている いや、お前らが落ち着けや 「この獣は枷がなくても大丈夫ですので、とりあえず座ってください それとその危ない物はしまってくださいね」 「・・・わかりました」 カールとカルトは夜に警戒しつつも  剣をおさめた後、向かいのソファーに腰をおろした 「それで、カルトさんはどうして上で夜と一緒に居たんですか?」 「ああ、俺は一度王子の部屋に来て呼び鈴をならしたんだが誰も出なくてな受付へ行って鍵を受け取ってから この部屋に入っんだが・・・どうも上に誰か居る気がして 行ってみたら王子の奴隷がいたんだ無人の王子の車椅子と一緒にな、王子はどうしたと問い詰めても何も喋らねぇ・・・そうこうしてるうちにカールとガキが・・・あ、いや王子が部屋に入って来て よく見たら奴隷の枷がついてねぇし 下ではカールがツバキってガキを王子って言ってるし・・・クソッ!どうなってやがんだ一体・・・!」 カルトは眉間に皺を寄せ右手で目を覆い項垂れた 「ではこの子の方が先にこの部屋に居たんですね?」 夜に視線を向けると ずっと指示を待つ犬のように俺を見ていた夜が口を開いた 「俺がこの部屋に居たときは呼び鈴はならなかった、だからそこの騎士が鍵をもらいに行ってる間に俺がここに入って来たんだと思う、鍵が開く音がしたから咄嗟に上に行って隠れて 入って来た人間を確認したらお前じゃなかったから そのまま上で隠れていたんだが見つかった・・・悪かったな面倒な事になっちまって」 夜は視線を俺から外しうつむいた 「いえ、もうすでに面倒な事にはなってましたから気にする必要はありませんよ?それより僕のせいで怖い思いをさせてしまって すみませんでした」 夜の顔を撫でると再び俺に視線を向けた夜が嬉しそうに俺の手に顔を擦り付けてきた 「それで?ルーク王子は何故そんな格好をなさっているのですか?」 「カールさんこの間、僕が毒を飲まされたって話をしたと思うんですが覚えてますか?」 「ええ、もちろん覚えていますが、それと関係があると?」 「まあ多少は関係ありますね、命を狙われない為には病弱でいる必要があったので 車椅子で生活していたのですが・・・歩かないと脚の筋力が落ちてしまうので僕だとわからないように変装をして深夜に運動がてら自分の足で街へ降りているんです」 「病弱だと狙われないだと?どういうことだ?カール」 「そうですね・・病弱だと命は狙われないと言う事は、王権争いといった所でしょうか・・・過去にも王族が命を狙われるのは何度かあったようですし」 「まあ、そういう事なので この事はご内密にお願いします・・僕の命に関わりますので」 「わかっております誰にも、フェルドにも言わないとお約束いたします・・ですがその格好をしてると未だに信じられません、ルーク王子があのフェルドが追い回してるツバキだなんて」 「そうですね、それだけ見事に変装なされていては誰も気づきませんよ 王子と歌姫では声までもが全く別人ですからね・・・王子には驚かされてばかりです」 カルトとカールが称賛しながらも困ったように少し笑みを浮べていた 俺は上に置きざりにされていた車椅子を夜にとって来てもらい洗面所で顔を洗い着替えてカルト達がいる部屋へと戻った 「ほんとに王子が歩いてる・・・」 歩いて車椅子に向かっていく俺にカルトがまだ信じられないと言うような顔で呟いた 車椅子に座ろうと思ったら椅子の上に夜の枷が置かれていて 気づいた夜が人の姿になり枷を自分ではめていった  それを驚いた表情で見ているカルトとカールが口を開いた 「嘘だろ?獣が自(みずか)ら枷を・・・」 「信じられません・・・枷をはめられそうになると自ら命を絶つ程嫌がる獣もいるのに」 俺が車椅子に座ると夜が膝掛けをかけてくれた 「その獣は自らの意思でルーク王子の奴隷になる事を望んでいるのですね」 え?そらねぇだろ、誰だって奴隷になんかになりたかねぇよ・・・望むのは自由だろ特に夜みたいな獣は特にそうだろうな カールの言葉にそんな事を思っていると、再びカールが思い出したように口を開く 「ああ、そうそう忘れる所でしたよルーク王子先ほど渡しそびれてしまったのですけど、こちらは私ども従業員の手の内を見事見破られたのでその賞品ございます。そして、これはツバキ様へ本日来ていただいたお礼の品でございます どうぞお受け取りくださいませ」 「え?あ、ではカルトさんが受け取ってください 少しでも次の戦争のたしにしてください」 「お気持ちは ありがたいのですが、これ以上王子から受け取るわけには・・・もう十分過ぎるくらい資金はいただいております そちらは王子がご自分の為にお使いください。特にコレなんかは貰っておいた方がいいですよ、便利ですし貴族ですら持っている者は少ないですからね」 カールがテーブルに出した2つの宝石の片方、ツバキへと出された方をカルトは手にとった 「見た事がない形の宝石ですけど」 「これは【話石(わせき)】と言う石で離れた場所に居る相手と会話が出来るんですよ。しかし、こんなのを出してくるとは随分と太っ腹だな」 「あれ?それって・・カールさんが持ってるのもそうですよね?」 「はい、私どもは何かあった時などの為に、迅速に動けるようにしなくてはならないので従業員はこの金幸際の間だけ此方の腕輪をするように義務付けられております」 携帯電話みたいなもんか・・・ 「なるほど、それは便利そうですね・・・では、あのカルトさん其方のお金の入っている方の石で僕の欲しいものを揃えていただけませんか?」 「それは構いませんが、何が欲しいのですか?」 「先程、フェルドさんからカルトさんのお家は果物を作られているとお聞きしまして・・それを買いたいのです 後は食器なども欲しいので騎士と兵士達の分もお願いいたします」 「それはいいのですが、兵士達の分もですか?」 「はい、余りお金がないので毎回食費を減らしているとお聞きしました・・食事は大事です!僕が兵士達の分まで食事を作って来ますので収納用の宝石と食器、食材の調達をお願いしたいのです、それで連絡を取り合いたいのでカルトさん話石(わせき)を持っていてもらえますか?それと使い方を教えてください」 「かまいませんが、ちょっと無茶ではないでしょうか・・少なくても一ヶ月分は必要なんですよ?」 「大丈夫ですよ、作れます!ちゃんと甘いお菓子も作りますからね!カルトさん」 「それは楽しみです、わかりました では食事は全面的にルーク王子にお任せいたします」 「はい!頑張ります!」 「・・・ところでフェルドの奴はいくら何でも遅すぎねぇか?どこ行っちまったんだ!?あの馬鹿は!」 「「あ・・・」」 カルトの言葉に俺とカールはフェルドの事を思い出した。 その頃のフェルドさん・・・ 「アルト団長~!どこですかー!おっかしいなぁ見あたらねぇ・・・」 無人の建物でまだ、カールの嘘に振り回されアルトを探し続けていた。 その後、急いでカールが他の従業員に連絡してフェルドを迎えに行かせ 部屋に入ってきたフェルドにツバキは迎えの馬車が来て先に帰ったとカルトが伝えると ガックリと項垂れたが、ツバキがフェルドにとツバキがいつも着けているリボンを置いて行ったと渡すと大喜びでカルトに自慢していた ウンザリした顔で俺を見てくるカルトの目が「ほら見ろ!だから嫌だったんだ結局被害に合うのは俺なんだからな!」と責めているようだった。その光景を見て少し申し訳なく思った俺はカルトの為に今度甘いもの作って持っていってやろうと決心した。 金幸際が終わって3日目の朝 いつものように朝食を食べ終わり食後のお茶を飲んでいると ケルベロスが少し困ったような顔をして言ってきた 「ルーク様少しお話があるのですが宜しいでしょうか?」 「うん、いいよ何?」 俺が答えるとケルベロスは扉に向かって声をかけた 「どうぞ、入ってきてください」 俺は入ってきた人物を見て手に持っていたコップを落としそうになった 「失礼いたします。お久しぶりですねルーク王子、金幸際ではとても楽しい時間を過ごさせていただきました。私(わたくし)今日からルーク王子のお世話の補佐役を勤めさせていただきますので、どうぞ宜しくお願いいたします」 なっ!?何でカールの奴が!?どうなってんだ!?それに全然久ぶりでも何でもねぇし! 「え・・・?どういうこと?ケル?」 「それが、国王様からの許可書も持っていまして・・・今日から私の補佐として一緒にルーク様の身の周りのお世話をしてくださるそうです」 なんだよ!お世話の補佐って!そんなん、いらねぇし! 「ルーク王子がいつでも、お世話係として雇って下さると仰っていましたので お言葉に甘えて来てしまいました」 んなこたぁ一言も言ってねーよ! ウチの城で雇ってやるとは言ったけど・・・まさか本当に来るとは クソっ!また面倒事が一つ増えたぜ 「あの、カールさんは僕のところ何かより もっと良い仕事があるのではないでしょうか 僕の事はケルが一人居れば十分なので、ケル・・彼に合った他の仕事を見つけてあげて」 「ルーク様、私も同じことを国王様の補佐役の方に申し出たのですが・・彼が自ら辞めたいと言うまでは許可出来ないと言われてしまいました。この世界で幸運と呼ばれている白髪の彼等が願えば大抵の事は優遇されてしまうので 申し訳ありませんが余程の事がない限りは、こちらから辞めさせるのは無理のようです」 う~ん・・さすがケルベロス、もうすでに追い出そうとしてたのか・・・ 「そんな辞めさせるだなんて、酷い事を仰らないでください 少しでもケルベロス様とルーク王子の助けになるように勤めさせていただきますのでどうか宜しくお願いいたします」 「あの、やっぱり辞めるって言ってもらえませんか?」 「絶対に言いません♪」 「そうですか、ではケルの負担が少しでも減るように僕の世話だけではく彼が抱えている他の仕事も手伝ってあげて下さい」 「かしこまりました」 「じゃあケル 僕少し寝るから彼に色々と教えてあげてね、これでケルの仕事が少しでも減るといいね」 「ありがとうございますルーク様!本当にお優しい!私の事を心配してくださるなんて!実は、ここの所疲れているのか出来上がった書類を無くしてしまったり飲み物をこぼしたりと最近仕事が殆ど進んでいなくて逆に仕事が増える一方で正直困っていたんですけど、優秀と噂されている彼が居れば正直助かります」 おおっ!?アゲハ君(くん)はちゃんと俺が居ない間も頑張ってたんだな うん!偉いぞアゲハくん! そして、俺が戦争に行くまでケルベロスの仕事が終わらないように  これからも頑張ってくれたまえよアゲハくん! そのアゲハは俺が金幸際から帰ってきた日からグッタリと疲れ果てていて 「ケルベロスさんは強敵です・・・寝不足と筋肉痛でもう一歩も動けません・・・」と言い残してパタリと倒れてしまい その日からずっと寝っぱなしだったアゲハだったが今日の夕方覚醒してキリッとした表情で俺を見た 「ルーク俺、次は絶対に負けません!ケルベロスさんに勝てるように頑張ります!」 え?・・勝ち負けとかあるのか? 「あ、うん頼むな」 窓辺に立ち、差し込む夕日に向かって「打倒ケルベロスさん!」と叫んでいるアゲハに 俺はとてもじゃないが言えなかった・・・ もう一人優秀な人物が現れた事を・・・ うん、アゲハ君(くん)は頑張り屋さんだから一人ぐらい増えたって大丈夫だよ・・・きっと・・・ 俺は必死に変なトレーニングを始めたアゲハを横目に 後でカールの事を知ったらアゲハにすげぇ怒られるだろうな~と思いながら 窓を見つめ「いや~今日も夕日が綺麗だな~」と一言呟いた。

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