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熱
「あ、ぁ…あぁっ…」
乳首を舌で押しつぶされ、舐められ、吸われて、頭が霞がかってくる。
「ひぁあぁぁん!!」
不意に、空いている方の乳首も指で弄られて、どうにもならずただ身悶える。
「何だ、胸で感じたのか?」
からかう様に言われて、ベリアル様の方を見れば、形が変わり始めている私の中心を撫でる。
「あ、ひぁ…ん」
そこで快楽を得るという事は知っていたけれど、実際に意識をして触るのも、ましてや他人に触られるのも初めてだった。
「あ…や、ベリアル…様…、恐い、恐い…です…」
「本当に初めてなんだな」
ベリアル様の問いかけに、夢中で頷く。
「では、ここを可愛がるのも、初めてという訳だな」
にやりとベリアル様のお顔が意地悪に歪んだ。
なんの事か分からず、え?と聞き返す間もなく、中心をベリアル様の唇がすっぽりと包み込むのを呆然と見つめていた。
「やぁぁあぁあぁ……!!!!」
突然訪れた衝撃に、気づけば叫んでいた。
ベリアル様に包まれた場所が、燃えそうな程に熱い。
こんな感覚、知らない。
頭の上から爪先まで、トロトロに溶けてしまいそうな感覚が、とても恐ろしい。
それなのに、心のどこかで、もっともっとと強請る自分がいる。
得体の知れない感覚を貪欲に自身の身体は欲している。
それが、一番恐ろしかった。
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