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お仕置き
「犬の様に四つん這いになれ。私に尻を向けろ」
拘束具を外して貰えたのも束の間に、今度はベリアル様にまた恥ずかしい命令をされる。
「ベリ…アル様…、も、お願いします…許して…くださ…ひぐぅっ…!」
瞬間、パシンッと乾いた音と共にお尻に痛みが走る。
「同じ事を何度も言わせるな。私は馬鹿は嫌いだ」
「あ…痛っ………」
認識して、ジワジワと沸き上がってきた痛みに、涙が溢れる。
再び、パシンとお尻を叩かれる。
二度、三度と尻を叩かれながら、ベリアル様の言う通りに四つん這いになり、お尻を向ける。
「い…、痛い…痛っ…!ひ、ひっく、も…、許して…!」
ジンジンと痛むお尻が熱を持つまで叩かれ、ようやく叩きが止む。
「あぁ、赤くなってしまいましたね」
「ヒィッ…くぅ…」
赤く腫れてしまったお尻をベリアル様の手が容赦なく撫で上げる。
そうすれば、叩かれ過ぎて麻痺しかけた痛みが再び蘇ってくる。
「ほら、あまり泣かないでください…、これからもっと痛い事をするのだから…」
まるで、愛の言葉でも囁く様なベリアル様の甘い声に、私はどうする事も出来ず、
これから起こる痛みに耐えられる様に、ただきつく唇を噛み締めた。
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