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自覚

「それは、どういう意味です?」 怒らせてしまったかと思って、恐る恐るベリアル様を見やる。 けれど、ベリアル様は相変わらずキョトンとした顔をしている。 びっくりしたお顔は、なんだか可愛らしいなと思う。 そんな事を言ったら、きっと凄く怒られてしまうけれど…。 ああ、 やっぱり自分はベリアル様が好きだなと思った。 ベリアル様の足元に跪く。 「私…、ベリアル様に恋をしてしまいました…」 まっすぐ見つめて、ベリアル様に伝える。 もしかしたら、いけない事なのかもしれない。 天使が悪魔に恋をするなんて…。 ベリアル様にとってもご迷惑かもしれない。 それでも自覚してしまえば、想いは溢れ出して止まらなかった。

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