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新しい飼い主?

どうしようもなく途方に暮れていると、ベルゼブブ様にゆっくりとベットに押し倒される。 「え!?あ、あの…、ベルゼブブ様…!?」 驚いて押し返そうとした手はびくともしない。 「お前は、今日から俺のハレムに入れてやろう」 「は……、はれむ?」 この状況と、初めて聞く言葉に目を回す私に、ベルゼブブ様はくすりと笑った。 あまりに整った顔が近づいてきて、緊張してしまう。 「俺の夜の相手をしてもらうという事だ」 耳元で囁かれた言葉の意味をすぐには理解できなくて、思考が停止した。 そして、頭の中は、ゆっくりとその答えを探して動き出す。 えっと。 それは、つまり。 ベルゼブブ様の よ、夜伽のお相手を私がするという事…? 背中をたらりと汗が伝っていった。

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