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年頃の子2~ベリアル視点~
「何が言いたい?」
「ルノアが、アレコレと自分から強請ると思うか?」
「…」
「ルノアがお前に夢中なのは、初めての恋だからだろう?まだ、若い内は良いぞ?だが、年を重ねて成長し、色んな知識もつけば、お前がどれだけ酷い男か分別もつくだろう。そうすれば、他の男に奪われても仕方のない事…」
「待て…、何の話をしている?」
「無論、まともに恋愛もした事の無いお前に助言をしているのだが?」
「………」
ベルゼブブとは基本的に気も合えば、話も合う。
だが、如何せん色恋好きというか、この手の事になると、要らぬ世話を焼きたがる。
自身の色恋だけに留めておけばよいものを、と内心舌打ちをする。
各言うベルゼブブ自身も恋愛好きで、ハレムを持ちながらも、魔界のそこかしこに恋人がいるという有様だった。
私から言わせれば時間と労力の無駄で、何がそれ程面白いのか理解が出来ない。
「ルノアはペットだ。あれの意思等関係の無い事だ」
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