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年頃の子3~ベリアル視点~
「今はそうでも、この先は分からぬだろう?もし、お前の方がルノアに夢中になった時にルノアがお前に冷めてしまって、振られたのでは良い笑い話だぞ」
「馬鹿馬鹿しい…」
ベルゼブブの悪い癖だと鼻で笑ってやる。
「私がルノアに恋愛感情を持つだと?そんな事は有り得ない事だ。そもそも私には恋愛感情などと言う、曖昧でくだらない感情など持ちあわせてはいない」
「お前は昔から頑固だな」
「私が意地を張っている様な言い方はよせ。………もしも、まかり間違ってその様な事があれば、ミカエルの元に帰してやるとルノアには言ってある」
「お前も酷な事を言う」
ベルゼブブがわざとらしく肩を竦めてみせる。
「愛しい相手にそんな事を言われては、さぞ傷ついていると思うぞ」
「何?」
ベルゼブブの意図する事が分からず、苛立つ。
「ルノアは天界に帰りたいのだから、帰して欲しくて必死なのだろう。私の機嫌を取れば、私がルノアに飽きた時に天界へ帰してもらえると…」
「これだから、お前は…。愛しい相手に突き放される様な事を言われた挙げ句、ルノアはさぞ葛藤をした事だろう。天界へは帰りたいが、愛するお前の元にもいたい…」
「馬鹿な…。これ以上、お前の色恋好きに付き合っていられるか…」
切り上げなければ延々と続きそうなベルゼブブの恋愛御託を鼻で笑い、部屋を出ようと踵を返した。
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