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親友1~ベルゼブブ視点~

初めてベリアルに出会った日の事は、今でも鮮明に覚えている。 まだ、俺が自分の城を持ち始めたばかりの若い頃の事だった。 生まれ育った本城に敵襲を受けたと聞いて駆けつけた。 魔界で最も恐れられていた大悪魔の城が陥落しかけていると報告を受け、にわかには信じられなかった。 玉座へと続く扉を勢いよく開けた俺の目に飛び込んできたのは、六枚の純白の羽根だった。 振り返った容姿に驚いた。 そこに居たのは美貌の天使だった。 初めて見る天使。 まるで作り物の様に完璧な美しさ。 それがベリアルだった。 あまりの美しさに目を奪われ、手籠めにしようと若い俺は浅はかに思った。 だが、すぐにそんな事は不可能だと思い知らされる。 信じられない程に美しい天使は、その美しい髪をなびかせ、何の躊躇も無く、そしていともたやすく次々に悪魔の軍勢を殺していった。

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