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絶体絶命
目の前に降りてきたのは、真っ黒な髪と瞳の悪魔さんだった。
飾りのついた衣服を身に纏い、整ったお顔立ちをしている。
何だか、見張りの悪魔さん達とは雰囲気が違う。
もしかしたら、気づかないうちにベルゼブブ様の領地とは違う方向へ来てしまったのかもしれない。
冷や汗が背中を伝った。
その声に続いて、耳が尖った悪魔さんと上半身が獣の様な悪魔さんが目の前に次々に降りてくる。
「堕天使か?」
「…うっわ、すっげぇ可愛いじゃん!こんな可愛い子見た事ねぇ…」
「確かに…、そこいらの姫君より可愛いな…!」
「ひっ…」
覗き込んできた悪魔さん達に驚いて、後ずさる。
3人に詰め寄られて、恐怖に声も出ない。
慌てて逃げ出そうと走りだした。
けれど、
近づいてきた悪魔さん三人にすぐに取り囲まれてしまった。
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