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第2話

「嫌だっ! やめろっ!!」 その頃、透は着物を剥がれ裸に剥かれてから縛り直され、男二人に湯で体を清められていた。 「ちったぁ大人しくしろ!」 背後の男に膝裏を掴まれ、大きく股を開かされた。 「ひっ!」 「ここは念入りに綺麗にして準備しとかねぇとな」 もう一人の男が透の脚の間に座り、後孔に触れた。 「嫌だ! 何をっ!?」 暴れようとしても、背後の男に押さえ込まれて逃げられない。 「嫌だ! 嫌っ………ヒ、あ!!」 大きく開かされた脚がビクリと跳ねる。 ぬるつく何かを絡めた男の中指が後孔に深々と押し込まれた。 内側から拡げるように、ぐねぐねと指を動かされた。 「いやぁ、嫌だ! 抜いてくれ! あっ………誰かっ、あ、あ! 助けて………!」 透は目元を朱に染めて、背を反らせて哀願した。ゴクリと背後の男の喉がなる。 派手さは無いが、透は清廉で整った顔立ちをしている。 色街になど足を運びそうにも無い瑞々しい青年が、男に羽交い締めにされ哀願する様は背徳的で淫らだった。 責める男の息が荒くなり、太い指がじゅぷじゅぷと後孔を責めた。 「あぁああ! いやぁ、あ、やめてくれ!」 もはや、客の為の準備ではなく、完全に透を鳴かせにかかっていた。 「おい」 「いいじゃねぇか。少しくらい楽しませろ」 男は指を増やした。 「おら、ここがイイんだろ?」 透の快楽のツボを強く押して、責め立てた。 「あ、あぁあッ! あ、あ、やめ、て………っ!」 望まない快楽に鳴かされはじめた透に、煽られた背後の男が、その裸身を撫で回し始めた。 胸の尖りをコリコリと愛撫すると、透は震えて仰け反った。 嫌々と首を振って、身も世もなく身悶える。 「感度がいいな」 「やめっ………あ、いや! 嫌だ………あ、あ!」 「くそ! 客があの男じゃなきゃ、じっくり味見できるのに」 男は名残惜しげに指を抜いた。 男を知らぬ処女のまま、客に付けねばならない。 「あ、あ………はぅ」 ほっとしたように、透が息を吐いた。 「まだ終わっちゃいねぇぜ」 「え、あ! や、ぁああッ」 準備と称して、男達の手が淫らに透の裸身を這いずり回った。 二人がかりで透の性感を高めたが、決して射精はさせなかった。 「ぃ、やぁあ………も、やめて………願……ぁあ!」 生殺しのような快楽に、透の啜り泣く善がり声が響き続けた。

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